下院の行政監視委の公聴会で証言するグリーンスパン前FRB議長
23日、ワシントン〔ロイター〕
FRB前議長「100年に1度の津波」 金融危機で議会証言
グリーンスパン前米連邦準備理事会(FRB)議長は23日、
下院の行政改革・監視委員会の公聴会で、金融危機について「100年に1度の津波」と発言。
「信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の証券化商品に
内外の投資家から過剰な需要が集まったことが問題の核心」と語った。
グリーンスパン氏は2006年1月まで18年FRB議長をつとめた。
前議長は「需要の爆発的増加で多くの金融機関が証券化商品を
『組成すれば売れる』と信じた」と指摘。
住宅価格の上昇期待に基づく証券化商品への需要増がバブルを生んだとの認識を示し
「今後、大量のレイオフ(一時解雇)や失業率の大幅な上昇が避けられない」と語った。
同氏の政策運営に関しては、03年―04年の超低金利政策、
デリバティブ(金融派生商品)や押しつけ的な貸し出しに対する規制の先送りなどの批判が根強い。
「あなたは間違っていたのか」との質問に対し同氏は
「(デリバティブの規制緩和に関しては)部分的にはそうだ」と発言した。 (ロイター 00:44)