米下院で証言するFRBのバーナンキ議長=20日、ワシントン〔ロイター〕



財政による景気下支えを FRB議長が異例の要請


バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は20日、


下院予算委員会で金融危機を受けた経済情勢について


「数四半期は経済活動が弱くなりそうだが、減速が長びく可能性もある」と語った。


そのうえで「議会が財政出動(による第2次景気対策)を考えているのは適切なことだ」と発言、


財政による景気下支えを事実上、要請した。FRB議長が財政出動を求めるのは異例。


議長は「景気減速の主因は、異常な信用収縮にある」と指摘。


景気対策について「経済が最も弱まる時期に効果が出るよう実施するのが望ましい」と強調した。


「消費者や企業が融資を受けやすくするような手段を景気対策に含めるよう検討すべきだ」


とも主張した。


公共事業など伝統的な景気対策だけでなく、金融機関の貸し渋りに対応した


個人・企業の資金繰り支援の必要性を示唆した形だ。 (NIKKEI NET 00:05)



FRB議長「財政出動は適切なこと」 下院で証言



バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は20日、


下院予算委員会で米金融システムと米実体経済の状況について証言した。


議長は「議会が財政出動(による第二次景気対策)を考えているのは適切なことだ」と語った。


議長は「財政出動がなければ経済活動が弱まると見られる時期に、実施されるべき」と指摘。


信用収縮で実体経済が落ち込む時期に照準をあわせて、


財政出動を実施すべきとの考えを示した。 (NIKKEI NET 23:21)