日銀、1兆6000億円を即日供給
日銀は1日、短期金融市場に即日で合計1兆6000億円の資金を供給する
公開市場操作(オペ)を実施した。
金融不安を背景とした短期市場の混乱で、
一部外国銀行の資金不足が続いていることに対応した。
日銀による即日供給は米証券大手リーマン・ブラザーズの破綻直後の9月16日以来、
11営業日連続となる。
この日は無担保コール翌日物で外国銀行が0.7%と
日銀の誘導目標(0.5%)を超える金利水準で取引した。
「資金の出し手である地方銀行などが外銀を敬遠し、
金利が高止まりする動きはまだ続きそうだ」(短資会社)との指摘がある。
一方、一部邦銀の間では資金余剰感が強まっているため、
日銀は午後に即日で4000億円の資金吸収も実施した。(01日 13:57)
日銀、金利急変封じ込め 資金の偏在改善へ工夫
世界的な金融危機を受け、国内の短期金融市場でも外国銀行が
国内銀行より0.3%余り高い金利での資金調達を余儀なくされるなど、
調達金利の二極化が進む。日銀は長い期間の資金を供給する一方、
短期の資金を吸収する「妙手」で対応した。
日銀は1日、午前と午後の公開市場操作(オペ)で
合計1兆6000億円の規模で即日資金供給を実施。
通常、即日で資金を供給する際は翌営業日に設定する返却期限を1週間後とした。(07:00)
(NIKKEI NET)