NYダウ下げ幅最大 777ドル安、米下院の金融安定化法案否決で


29日の米株式相場は3営業日ぶりに急反落。


ダウ工業株30種平均は前週末比777ドル68セント安の1万365ドル45セントで終えた。


速報値からさらに下落し、下げ幅は過去最大となった。


米下院が金融安定化法案を否決したと伝わった。


市場では法案成立への期待が強かっただけに、


法案否決で金融市場の混乱が増すとの懸念が広がり売りが膨らんだ。


ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同199.61ポイント安の1983.73で終えた。

(NIKKEI NET)




NY円、大幅続伸 1ドル=104円10―20銭


29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅続伸。


前週末比1円85銭円高・ドル安の1ドル=104円10―20銭で取引を終えた。


金融安定化法案が下院で否決されたことなどから米金融システムや景気の


先行き不透明感が強まり、リスク回避目的の円買いが膨らんだ。


106円ちょうど近辺で始まった後、円は水準を切り上げた。


朝方、米銀大手シティグループが同業のワコビアの銀行業務を買収すると発表。


欧州でも週末に金融大手フォルティスの部分国有化が決まったことに加え、


29日には英住宅金融大手の一時国有化が報じられた。


午前中には米連邦準備理事会(FRB)など各国中銀が協調して、


金融市場への流動性供給を一段と拡充すると発表した。


金融不安の高まりを背景に円売りの持ち高を閉じる動きなどで円買いが優勢となった。

午後には下院が不良資産買い取りを柱とした金融安定化法案を否決したことが伝わった。


米株式市場でダウ工業株30種平均が700ドル超下げるなど米株が急落。


円にはさらに買いが入った。 (NIKKEI NET)