飯島夏樹氏のことはサニーサイドアップ所属の世界をまたに駆け活躍していたウィンドサーフィンのアスリートであること、そして肝細胞癌に侵され闘っているという事実を2004年に放映されたテレビのドキュメンタリー番組で知った。
当時はまだブログという言葉は一般的ではなく公式ホームページの中の日記という形がほとんどだったと思う。
同じサニーサイドアップ所属の中田英寿のオフィシャルホームページnakata.net を良く覗いていたのでサニーサイドアップと言う会社には興味を持っていた。その会社の所属であり『天国で君に逢えたら』という著書にも惹かれ興味を持った。
飯島氏もオフィシャルホームページで『今日も生かされています』という日記をネット連載していたのでずっと読んでいた。
その中で闘病の様子やハワイに移住を決意するに至る心境など報告されていた、ほとんど末期に近くなってきているのにどうしてそんな決断ができるのか、ハワイでの生活、病状の進行はどうなっているのか更新される度にドキドキしながら読んでいた。
そしてその連載のなかで彼の死を知ることとなった。私は葬儀や散骨の様子など涙しながら読んだ。
しかし、夫人の寛子さんは明るく力強く書かれており家族がハワイに移住したのは飯島氏が選んだ最高の決断だったんだとやっと理解することができた。
この『今日も生かされてます』も書籍化され『ガンに生かされて』として出版された。
そして今も寛子さんにより飯島夏樹公式ブログとして家族の近況を報告する形で続いている。
今夜TBSテレビで放映された映画『天国で君に逢えたら』をみた
以前見たドキュメンタリー番組のほうがもっともっとより深い深いドラマだったと思う。
「アロハオエ」という言葉には「天国で逢おう」という意味があるそうです。
「潮の香り 海をみてもあなたを思う
いとしい人よ さよなら また会う日まで」
飯島夏樹公認ブログ
より
2002年5月、肝細胞ガンと診断される。2004年5月、余命宣告を受けたのち、「自分は生かされている」と体感、執筆活動に生き甲斐を見出して書き上げた処女小説「天国で君に逢えたら」(新潮社)を7月に上祥、ベストセラーとなる
同年8月、慣れ親しんだハワイに家族で移住。「最期のときまで物書きを続けたい」と、ネット連載「今日も生かされてます」で精力的に執筆活動を続けていたが、2005年2月28日、天に召された。享年38。

