【福田首相辞任】政権足が3首相ぶり陰転――改革後退で投資マネーが敬遠


政権足は3首相ぶりに陰転――。


マネー&マーケット編成部が歴代首相の在任期間を基準とする


日経平均株価のローソク足を作成したところ、


福田政権は森政権以来3首相ぶりに陰転となった。


政権足が陰線を引いたことは


改革の停滞とともに投資マネーが流出したことをうかがわせている。


ローソク足は株価の動きをローソクの形で表したもの。


始値より終値が高い、つまり相場が上がれば白いローソク、


逆に下がれば黒色で表す。高値は上方に直線を引き、


上ヒゲと呼ぶ。安値は下方に引き、下ヒゲと呼ぶ。


小泉政権では長い下ヒゲを引いた後、5首相ぶりに陽線になった。


日経平均株価の基調が上向きに変わったことを表している。


安倍政権も陽線だったが、福田政権下では再び陰線になった。


上ヒゲと下ヒゲが短く、在任期間中ほとんど株価は下落トレンドをたどった格好だ。


米国の景気減速懸念や世界的な金融収縮など外部環境が悪化したことも理由だが、


政治リスクを意識する外国人が改革の停滞を嫌って


日本市場から資金をひきあげたことも理由とみられる。(NIKKEI NET)