透析なのにこんなの食っていいんかい?!

透析なのにこんなの食っていいんかい?!

人工透析を受ける不良中年の無謀な旅行記とグルメ日記

2024.8/26(月)

ハイ・シエラ

№463

原題:High Sierra

監督:ラオール・ウオルシュ

※彼奴は顔役だ

脚本:ジョン・ヒューストンほか

原案:--

音楽:アドルフ・ドイチュ

1940年、ワーナーブラザーズ、100分

 

マリー・ガーソン:アイダ・ルピノ

ロイ・アール:ハンフリー・ボガード

 

ハイ・シエラとはシエラネバダ山脈を指す。

日経「名作コンシェルジュ」で紹介されたラオール・ウオルシュ監督作品である。

2024.8/19(月)、21(水)、23(金)

ハタリ!

№462

原題:Hatari!

監督:ハワード・ホークス

脚本:ギレルモ・デル・トロほか

原案:ハリー・カーニッツ

音楽:ヘンリー・マンシーニ

1962年、パラマウント、159分

 

ショーン・マーサー:ジョン・ウエイン

カート・ミューラー:ハーディ・クリューガー

 

HATARIとはスワヒリ語で「危ない」の意。

NHK-FMヘンリー・マンシーニの特集で「小象の行進」は紹介されたが

元の映画を知らなかったので借りてみた。

アフリカで動物園用の動物を生け捕りにするチームの話で、リーダーがショーン(ジョン・ウエイン)である。そこにイタリア人のカメラマンが紛れ込み、子象を飼うことになる。

ショーンとの恋愛に失望した彼女が家出すると、子象が鼻を利かせて彼女の後を追ったり、水場に遊びに連れていくシーンで用いられる。

ほのぼのとした映画でよかった。

ヘンリー・マンシーニにはほかに「ティファニーで朝食を」「酒とバラの日々」「シャレード」など。

 

 

2024.8/14(水)、16(金)

シェイプ・オブ・ウオーター

№461

原題:The Shape of Water

監督:ギレルモ・デル・トロ

脚本:ギレルモ・デル・トロほか

原案:ギレルモ・デル・トロ

音楽:アレクサンドル・デスプラ

2017年、20世紀フォックス、123分

 

イライザ・エスポジート:サリー・ホーキンス

軍人ストリックランド: マイケル・シャノン

ゲイのジャイルズ:リチャード・ジェンキンス

 

90回アカデミー賞作品賞。

The Shape of Waterとは、形のない愛を指す。

ただ、半魚人という設定がリアルでないのと、どう見ても気持ちが悪い見かけのために、

主人公イライザが彼を好きになるという設定にはあまり共感できなかった。

 

 

2024.8/7(水)

信子

№460

原題:

監督:清水宏

脚本:長瀬喜伴

原作:獅子文六 小説『信子』

音楽:伊藤宣二

 

小宮山信子:高峰三枝子

 

あまりに音質がひどいので途中で見るのをやめたが、

字幕もついていて見やすい。

日経名作コンシェルジュで清水宏監督作品として紹介された。

女性版「坊っちゃん」ともいわれる。

女学校に赴任した信子は故郷のなまりを生徒にバカにされてくじける。

生徒の中には教員らが対応に戸惑う有力者の娘がいるが

信子は特別扱いせずに厳しく指導する。

2024.8/2(金)、5(月)

有りがとうさん

№458

原題:

監督:清水宏

脚本:

原作:川端康成「有難う」

音楽:堀内敬三

1936年、松竹、76分

 

有りがとうさん(バス運転手):上原謙

黒襟の女:桑野通子

1935年(昭和10年)秋の不景気時、「有りがたうさん」と呼ばれて親しまれているバス運転手が当時の路線バスの天城街道(静岡県伊豆半島・・・たぶん下田から三島まで)を運転しながらバスの乗客や街道を、すれ違う人々との交流を、心温まるユーモアを交えて描く。

下田―三島間は下田街道といい、その一部が天城街道である。

ルートは、下田-小鍋峠-湯ヶ野-梨本[なしもと]- 天城峠(旧天城トンネル)or 二本杉峠-湯ヶ島-出口-修善寺[しゅぜんじ]-大仁[おおひと]-韮山[にらやま]-三島

 

 

 

 

 

2024.7/26(金)

コーダあいのうた

№458

原題:CODA

監督:シアン・ヘダー

脚本:シアン・ヘダーほか

原作:エール!

音楽:マリウス・デ・ブリース

2021年、アップルTV、111分

 

コーダCODA, Children of Deaf Adults)とは、きこえない・きこえにくい親をもつ聞こえる子どものことを指す。

主人公がバークリー音楽院(原作はパリ)に進学した後の面倒をだれが見るのか、

という問題については原作の方が詳しく描かれていてリアリティがあった。

兄の恋人に手話を教えるという設定は同じだが、役に立つところまではコーダでは薄い。

ただ、ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影=cloud」はよかった。

 

 

2024.7/22(月)、24(水)

エール!

№457

原題:La Famille Bélier(ラ・ファミーユ・ベリエ)=ベリエ家の家族

監督:エリック・マルティガウ

脚本:ビクトリア・ベドスほか

原案:ヴァージニア・ケロッグ

音楽:エフゲニ・ガルペリン

2014年、フランス・ベルギー、105分

 

英語でリメイクされた映画「CODA/コーダ あいのうた」は、2021年1月に初公開され、アカデミー賞作品賞を含む3部門を受賞した。

フランス人の聾啞者であるベリエ氏とその妻は酪農を営んでいた。

16歳のポーラは日常的に両親と兄の通訳をしていた。

ベリエ氏は町村選挙に出馬し、ポーラは歌手としての才能を見込まれてパリの音楽学校に進学しようとするが、家族の反対にあう。

学芸会で評価を得たことを知った両親はポーラの受験を許し、

試験会場では両親のために手話を交えて歌う場面では泣けてきた。

久しぶりにほのぼのする映画だった。

 

 
 

2024.7/16(月)

白熱

№456

 

原題:White Heat

監督:ラオール・ウオルシュ

脚本:アイヴァン・ゴフほか

原案:ヴァージニア・ケロッグ

音楽:マックス・スタイナー

1949年、ワーナー・ブラザーズ、114分

コーディー・ジャレット:ジェームズ・キャグニー

 
 日経日曜版の「名作コンシェルジュ」で柴山幹郎によって紹介された。
ウオルシュという監督を称賛する内容だったが、この「白熱」は超面白い。
モノクロ作品だが、古さは感じない。ギャングと警察との知恵比べもリアルだ。
当初はコーディーがマザコンの変質狂という設定ではなかったが、キャグニーのアイデアでこれが取り入れられ、このことが映画に深みを与えている。
その母親の代役とさえ思われた潜入捜査官の裏切りによってコーディーは半狂乱に落ちるのだった。
 
 

2024.7/10(水)

彼奴は顔役だ(きやつはかおやくだ)

№455

原題:The Roaring Twenties

監督:ラオール・ウオルシュ

脚本:ジェリー・ウオルドほか

原作:マーク・ヘリンジャー

音楽:レオ・F・フォーブステン

1936年、ワーナー・ブラザーズ、104分

 

エディ・バートレット:ジェームズ・キャグニー

ジーン・シャーマン :プリシラ・レイン

ジョージ・ハリー  :ハンフリー・ボガード

 

犯罪スリラー映画で、日経の名作コンシェルジュ(柴山幹郎)が評していたので借りた。

roarは叫ぶ、どなる、高笑いするなどの意。

「Roaring Twenties」とは狂騒の20年代=文化・芸術の力強さを強調する言葉。1929年のウオール街の暴落から恐慌の時代に入っていく。を指す言葉である。

 

 

 

2024.7/5(金)

十二人の怒れる男

№454

原題:12 Angry Men

監督:シドニー・ルメット

脚本:レジナルド・ローズ

原作:

音楽:ケニヨン・ホプキンス

1957年、ユナイテッド・アーティスツ、96分

 

陪審員8番(建築家):ヘンリー・フォンダ

陪審員9番(老人) :ジョセフ・スイーニー

 

日経「春秋」欄にトランプ氏の裁判を批評する際の引用として用いられた。

スラム街に住む少年が父親を殺害した罪に問われる。

証人は二人いて、少年は前科者であるため、さっさと終わらせようという雰囲気で始まるが、

陪審員の12人が、ヘンリー・フォンダ演じる8番の疑問の提示によって徐々に無罪に傾いていく様を映したもの。

非常に面白かった。