透析なのにこんなの食っていいんかい?!

透析なのにこんなの食っていいんかい?!

人工透析を受ける不良中年の無謀な旅行記とグルメ日記

2024.7/16(月)

白熱

№456

 

原題:White Heat

監督:ラオール・ウオルシュ

脚本:アイヴァン・ゴフほか

原案:ヴァージニア・ケロッグ

音楽:マックス・スタイナー

1949年、ワーナー・ブラザーズ、114分

コーディー・ジャレット:ジェームズ・キャグニー

 
 日経日曜版の「名作コンシェルジュ」で柴山幹郎によって紹介された。
ウオルシュという監督を称賛する内容だったが、この「白熱」は超面白い。
モノクロ作品だが、古さは感じない。ギャングと警察との知恵比べもリアルだ。
当初はコーディーがマザコンの変質狂という設定ではなかったが、キャグニーのアイデアでこれが取り入れられ、このことが映画に深みを与えている。
その母親の代役とさえ思われた潜入捜査官の裏切りによってコーディーは半狂乱に落ちるのだった。
 
 

2024.7/10(水)

彼奴は顔役だ(きやつはかおやくだ)

№455

原題:The Roaring Twenties

監督:ラオール・ウオルシュ

脚本:ジェリー・ウオルドほか

原作:マーク・ヘリンジャー

音楽:レオ・F・フォーブステン

1936年、ワーナー・ブラザーズ、104分

 

エディ・バートレット:ジェームズ・キャグニー

ジーン・シャーマン :プリシラ・レイン

ジョージ・ハリー  :ハンフリー・ボガード

 

犯罪スリラー映画で、日経の名作コンシェルジュ(柴山幹郎)が評していたので借りた。

roarは叫ぶ、どなる、高笑いするなどの意。

「Roaring Twenties」とは狂騒の20年代=文化・芸術の力強さを強調する言葉。1929年のウオール街の暴落から恐慌の時代に入っていく。を指す言葉である。

 

 

 

2024.7/5(金)

十二人の怒れる男

№454

原題:12 Angry Men

監督:シドニー・ルメット

脚本:レジナルド・ローズ

原作:

音楽:ケニヨン・ホプキンス

1957年、ユナイテッド・アーティスツ、96分

 

陪審員8番(建築家):ヘンリー・フォンダ

陪審員9番(老人) :ジョセフ・スイーニー

 

日経「春秋」欄にトランプ氏の裁判を批評する際の引用として用いられた。

スラム街に住む少年が父親を殺害した罪に問われる。

証人は二人いて、少年は前科者であるため、さっさと終わらせようという雰囲気で始まるが、

陪審員の12人が、ヘンリー・フォンダ演じる8番の疑問の提示によって徐々に無罪に傾いていく様を映したもの。

非常に面白かった。

 

2024.7/1(月)、3(水)

白鯨との闘い

№453

原題:In the Heart of the Sea

監督:ロン・ハワード

脚本:チャールズ・リービット

原作:ナサニエル・フィルブリック

   「復讐する海~捕鯨船エセックス号の悲劇」

音楽:ロケ・バニョス

2015年、ワーナー・ブラザース、121分

 

オーウエン・チェイス(一等航海士):クリス・ヘムズワース

ジョージ・ポラード(船長)    :ベンジャミン・ウオーカー

ハーマン・メルビル(小説家)

 

6月に見た「白鯨」とは展開が全く異なる。

1850年、アメリカの新進作家ハーマン・メルヴィルは、トーマスという男を訪ねた。トーマスはかつてエセックス号英語版)という捕鯨船に乗り組み、巨大な白いマッコウクジラと戦った人々の最後の生き残りだった。渋るトーマスから当時の壮絶な実話を聞き出すメルヴィル。

1819年、エセックス号は捕鯨基地ナンタケットを出港した。船長は家柄だけで選ばれた未経験者のポラードで、ベテランの一等航海士チェイスはそれが不満だった。船には14歳の孤児トーマスもキャビン・ボーイとして乗り組んでいた。1年以上の航海でもなかなか鯨油を集められないエセックス号は、噂を頼りに南米大陸から2000マイル(3700キロメートル)以上離れた未知の海域に乗り出した。マッコウクジラの大群を見つけて色めき立つ船員たち。だが、群れを率いていたのは巨大で凶暴な白鯨だった。

船員たちは白鯨に銛を打ち込むも、逆襲され沈没するエセックス号。3艘のボートに分乗した船員たちは、僅かな水と食料で漂流を始めた。船員たちは途中で無人島であるデュシー島にたどり着くが、島にいても生存は見込めないことを知り、残留を希望した数名を残して、再び洋上を漂流した。その後食糧は尽き、最終的に生き残るためには、死者の肉を食べる必要もあった。90日の漂流の後、救助されたのは船長とチェイス、若いトーマスなど、ほんの数名に過ぎなかった。

トーマスはその後、漂流中の体験を妻にさえ語らず、苦しみ続けて来た。メルヴィルに全てを語ることで、救われるトーマス。1年後にメルヴィルは、取材した実話ではなく、そこから膨らませたフィクションの『白鯨』を出版した。

 

 

 

2024.6/19(水)

白鯨

№452

原題:Moby Dick

監督:ジョン・ヒューストン

脚本:レイ・ブラッドベリ

原作:ハーマン・メルヴィル

音楽:フィリップ・セイントン

1956年、ワーナー・ブラザース、116分

 

エイハブ船長:グレゴリー・ペック

1841年、イシュメールが冒険を求めて捕鯨船ピークォッド号に親友のクイークェグと共に乗り込んで、大海原に出た。そこで鯨の歯でできた白い義足に肩幅の広い体を支えられたエイハブ船長と出会う。エイハブは、足を食いちぎられた恨みに宿敵である白鯨(モビィ・ディック)を追うことを船乗りたちに誓わせる。

長い年月の航海の後、遂に宿敵の白鯨がその巨大な姿を現した。

エイハブ船長は白鯨にはりつけにされるが、死んだはずなのに船員たちを手招きする。

船員らは果敢に白鯨に立ち向かうも船は沈没してしまった。

 

 

2024.6/17(月)

海難1890

№451

監督:田中光敏

脚本:小松江里子

音楽:大島ミチル

2015年、日本・トルコ合作・東映、132分

1890年に起きたエルトゥールル号遭難事件と、イラン・イラク戦争の最中の1985年に、テヘランに取り残された日本人の救援のため、トルコ政府が救援機を飛ばして救出した出来事の顛末を描く。

アタチュルクによる民主化政権は1920年からなので、まだトルコ帝国時代。エルトゥールル号は横浜港に入港し、無事に天皇への謁見を果たすが、帰国の途に就いた途上で台風により爆発・沈没した。650人余りの折組員のうち50余名を救出し、治療し、日本海軍によってトルコに帰国した。

1985年、イラクは無差別爆撃を2日後に行うと宣言する中、日本航空は安全が確保できないことから救援機を飛ばさず、自衛隊は国会の承認に時間がかかり、在イラン国民が取り残されようとしていた。トルコは救援機を2機飛ばし、空港で待つトルコ国民は日本人を優先して搭乗させ、乗れなかった人々は陸路で出国を果たした。

トルコ人が空港で二つに分かれ、日本人が登場する進路を与えたシーンでは涙ぐんでしまった。

 

 

2024.6/7(金)、/10(月)

続・氷点

№449

原題:Le Trou

監督:ジャック・ベッケル

脚本:ジャック・ベッケル他

音楽:フィリップ・アルチュイス

1960年、フランス、132分

キャスト

  • ガスパル:マーク・ミシェル
  • ロラン:ジャン・ケロディ

日経コンシェルジュの記事を見て借りた。

5人の囚人が脱獄を計画し、ひたすら穴を掘る映画であるが、

その内容が実にリアルである。

ガラス片を木の棒の先につけて監視の居場所を房から観察したり、

金属片を削ってカギをこしらえたりする。

リーダーはロランと呼ばれ、他の5人から信頼を寄せられている。

私の感想は5人の結束力と人物像がまるで七人の侍のようだった。

 

2024.6/3(月)、/5(水)

続・氷点

№449

前篇を見た後、主演女優が気に入らなくてもうよそうと思っていたが、

借りてしまったのd見たら面白かった。

続・氷点では、主人公が殺人者の娘ではないこと、

殺人者の娘が長男に取り入ろうとしていること、

主人公の生みの親が現れることなどで、てんやわんやの展開である。

罪を許せるか、がテーマである。

そうして今週は旭川に行く。

 

 

 

2024.5/29(水)

チャッピー

№448

原題: CHAPPiE

監督:ニール・ブロムカンプ

原作:ニール・ブロムカンプ

Tetra Vaal

脚本:ニール・ブロムカンプ

音楽:ハンス・ジマー

※レイン・マン、天使と悪魔

2015年、コロンビア・ピクチャーズ、120分

 

日経土曜版「SF映画が描く明日の技術」から。

南アフリカで警察用ロボが犯罪を防ぐようになった近未来。

これを開発した技術者ディオンは感情があるロボットの開発を提言したが

軍事会社の幹部はあっさり拒否し、別の開発者に、

軍人の意識をロボットに飛ばすことで動かす新たな兵器のコストダウンを指示した。

ディオンは秘密裏にこわれた警察ロボットを盗み出し、感情のあるロボットとしてよみがえらせたが、これがチンピラの手にわたって騒動が起きる。

2024.5/24(金)、27(月)

氷点 前・後編

№447

原題:ーー

監督:藤田明二

チーフプロデューサー:五十嵐文雄

原作:三浦綾子

脚本:野依美幸

音楽:アンドレ・ギャニオン

2006年、テレビ朝日、?分

キャスト

仲村トオル

石原さとみ

 

前編が「氷点」、後編が「続・氷点」。前篇を見て、もういいかな、という感じ。

氷点は何度も映画化、ドラマ化されているが、最も新しいもの。

旭川が舞台であることから見たが、どうにも石原さとみが気色悪くて好きになれない。

キリスト教の「原罪」がテーマ。

原罪とはアダムとイブから受け継がれた罪。罪が全人類に染み渡っていて罪を不可避的にする状態の中に、全人類が誕生して来る状態・・・意味が分からん。