以下、とこまじ動画で使用した画像と字幕文です。一部加除訂正。)
「とこまじ」。「とことん真面目に大阪都構想」。第9回目は「都市計画に関する真実」というお話です。
よく、大阪府と大阪市がそれぞれ都市計画の決定権を持ってバラバラだから大阪が発展しないと仰る方がおられますが、本当にそうなのでしょうか。その真実を知っていただきたいと思います。
いろんな都市計画が、国レベルでも、大阪府レベルでも書かれていますし、当然大阪市にもあります。
大きな都市計画の関係を見ていくと、「大阪府国土利用計画」が大阪府における基本となります。
全国の計画(「国土利用計画」や「国土形成計画」)を基本として、この「大阪府国土利用計画」が定められています。「将来ビジョン・大阪」との整合性や、「大阪府における都市計画のあり方(答申)」を踏まえてこの計画ができていますし、これを基本として、「大阪府土地利用計画」もできています。
そして、この「大阪府国土利用計画」があるからこそ、大阪府都市計画区域のマスタープランもつくられるのです。
次は、マスタープランについて見ていきます。
この、都市計画区域マスタープランについては、最初に都市計画区域マスタープランを立てて、それに基づいていろいろな都市計画決定権があるという前提でお聞きください。(下図参照)
先ほどお話ししたように、「大阪府国土利用計画」から「都市計画区域マスタープラン」がつくられていきます。
このマスタープランは、「将来ビジョン・大阪」「グランドデザイン・大阪」等々を踏まえ、整合性を図る中でつくられます。いろんな計画がある中で、しっかり整合性を図っています。
そして、このマスタープランを踏まえて、大阪府や大阪市の都市計画が、非常に緊密な関係でつくられています。
政治家の任期は4年ですが、都市計画は長期のビジョンで実施していかなければなりません。だからこそ、しっかりとした計画を立てながら、具体化する時には、特にお金の問題をきっちと調整・協議するという仕事をしっかりと行政や政治家がしなければなりません。
府と市がバラバラでやってきたということではないということを、このことからも分かっていただけると思います。
マスタープランは、都市計画区域ごとに定められています。大阪には、4つの都市計画区域があります。大阪市でひとつの大阪都市計画区域。そして、北部大阪、東部大阪及び南部大阪都市経済区域があります。
この都市計画区域のマスタープランを、いま大阪市がある大阪都市経済区域も他の区域も、(法律上)すべて大阪府が書いています。
それに基づいて都市計画というものは進められていますので、大阪府と大阪市がバラバラの方向を向いていたというのは、ちょっとおかしな話だと感じています。
今日は難しいお話しでしたけれども、いろんな都市計画の決定権を、ここにまとめています。基礎自治体は黒文字、都道府県は赤文字で書いています。
都道府県の中で政令市がある区域は、ほとんど政令市が都市計画の決定権を持っています。
マスタープランは道府県が書いていますので、政令市はそれに基づいた都市計画決定をしていきます。
東京都の場合は、ほとんどが都の権限になっています。
普通の都道府県の一般市の場合は、都市計画決定権が交ざっています。
自分たちの街のことは自分たちで決めるということで、マスタ―プランに基づきながら各市町村でできるだけ判断をしていく、政令市であれば政令市が判断をしていくということになっていくのですが、
ここで大事なことは、例えば、都市高速鉄道は政令市です。決定権があるということは、それに対するお金を出さなければなりません。都市計画の決定権について考えるときには、お金をどこが出すのかということについても、しっかり見て頂きたいと思います。
政令市の場合、これだけ殆どが政令市なので、都市計画に関しては窓口が一つです。
一般市の場合は、計画によって市町村に行くものと都道府県に行くものに分かれるので、ある意味、二重行政的になります。
都市計画は非常に難しい話ではありますが、きちっと計画に基づいてやっています。大きな計画、特にマスタープランは、大阪府が策定しています。政令市の決定権には、お金の問題が絡んでいます。
府と市はバラバラではなく、府と市はその計画の中で、長期ビジョンの中で、同じ方向を向いて進んでいます。どうぞ、誤解のないようにお願いいたします。
本日は、都市計画についてお話ししました。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。
大阪市会議員 川嶋広稔のYouTubeチャンネル
“とこまじ とことん真面目に大阪都構想”
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