南米渡航記vol.11
【渡航最終日】
南米最後の日。不思議と短かったこの南米2ヶ国の旅もいよいよラスト行程。
前日飲んだブラジル発祥のお酒カイピリーニャは飲みやすい反面とても強く、久し振りに多く飲んだ為、私には少々きつく、何となく体がボーッとしてしまう。
まさかの2日酔い・・・・。
9:40チェックアウト。
ブラジルの交番を見学する。
交番、KOBANは日本が生み出し、世界中で取り入れられているシステム。
アジアでもシンガポール、インドネシアで取り入れられている。
ブラジルの交番には、いきなり〝整理整頓〟の文字が貼り出されており、日本のシステムが地球の反対側に根付いていることに感動した。
今回訪問したブラジルの交番は、図書館、公園、ミニサッカー場も併設されており、子供達がボールを追っかけていた。
審判は警察官、子供達はスリか犯罪に手を染めていた時間をスポーツをする事で解消されていく。
子供とコミュニケーションを図る事で、犯罪の抑止力にもなる。
スポーツ終了後に図書館を利用する子が多くなり、ブラジルの交番は日本のシステムをさらにカスタマイズして進化させていた。
陽気なお巡りさんと記念写真を撮っていると、日系人が近付いてきた。
〝あなた知っているかも〟といきなり聞かれた。
〝川嶋あいです〟って答えたら、
〝歌手でしょ〟って聞いてきた。
〝はい〟と答えると、
〝12個の季節~4度目の春~〟のサビを口ずさんでくれた。
物凄く嬉しかった。
しばらくすると今度は、ブラジルの子も日本語で話しかけてきた。
アニメについて熱く語ってきた。
パラグアイでもそうだった。
世界中に日本の漫画は文化として、強い影響を与えていた。
漫画を通じて日本語を勉強し始めた20才の男の子は日本が憧れと答えた。
日本と変わらぬビルに囲まれたブラジルの地で何を吸収できたのか?
正直分からない。
想像と違ったブラジルの姿に、ギャップを感じながら、全行程を終了。
帰路へ向かった。