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驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

昨日の続きです。

 

はらっぱ広場南側のエゴノキ

写真を撮ってなかったのですが

樹名板もつけた大きな株。

これがどんどん枯れていて、前回も枯れ枝処理をしたのですが

今回の枯れ枝処理で

見る影もなくなりますが止むを得ません。

 

続いては

はらっぱ広場の南東に3本ある大木のコナラのうちの

1本です。

根際にベッコウタケがあちこちに出ていて

 

大きいものは10㎝近いものも。

これは幹の内部を精密検査する必要があるため

レジストグラフで後日、調べることに。

 

続いて同じくはらっぱ広場のコナラです。

葉がこぶりになり、木の向こう側が見えるほどに

葉がすかすかなんです。

 

このコナラは

令和2年に世田谷名木百選に選ばれた木。

これまでもナラガ枯れ対策で表面に薬剤をぬったり

注射器で薬剤を注入しています。

 

「胴吹き」といって幹から直接葉が出ているのも

木からのSOSのサインです。

 

根際にはベッコウタケまで。

 

なんとか対策を立てたいものと樹木医さん、維持係の方と

ご相談した結果、

土壌がかなりかたくなり、しかも斜面なので

土が流されてしまっていることがわかりました。

当初はこのコンクリ枡の高さに土があったはずとのこと。

 

草が生えていないところは

土がかたくなってしまったからだそう。

その境に杭を打ってロープで囲んで

根を保護することをとりあえずやってみましょう

ということになりました。

 

続いてはトイレの裏のマテバシイ

太い枝1本が枯れていましたので枯れ枝処理に。

 

続いてふれあいの森です。

シラカシが突然上から枯れてきて、

これも飛び地のクリ同様、

原因は不明とのこと。

その向かいのハリエンジュも枯れときのこが目立ち

幹の内部をレジストグラフで診断することに。

 

湧水池の東家の脇のサクラ

ほぼ全枯れ状態なのでレジストグラフでの診断に。

 

続いて仙川右岸の区道沿いのサクラ、陽光です。

この左側の幹がほぼ枯れています。

 

切ると、

アンバランスな樹形になってしまいますが

通路脇なので切らないわけにはいきません。

 

というわけで、伐採するのは飛び地のクリ1本。

あとは枯れ枝処理で経過観察となりました。

レジストグラフでの診断は4本と

これまでになく多くなりました。

その診断は機械の故障から

少し先になりそうですとのこと。

診断結果によっては伐採がやむを得ない木も出てきそうです。

 

枯れの原因が樹木医さんにもわからない。

原因不明の枯れが目立ちました。

 

日本はすでに温帯ではなく

亜熱帯になってしまったそうですから

植生も変わらざるを得ないのでしょう。

それがはっきりとしてきた

樹木診断でした。