[四国八十八ヶ所霊場・第10番札所・得度山切幡寺]
(御本尊)千手観音菩薩
(御本尊の真言)おん、ばざら、たらま、きりく
(住所)徳島県阿波市市場町切幡字観音129
(電話番号)0883-36-3010
(御詠歌)欲心を、ただ一すじに切幡寺、後の世までの、障りとぞなる
弘仁年代の頃、切幡の山麓を通りかかった旅僧が機を織る音を耳にした。
旅僧は自身の衣服の破れを覆う布切れを所望。
娘は織りかけの布を惜しげもなく差し出した。
感謝した僧は娘の願い「千手観音様を刻んで衆生を救いたい」をききいれ、その場で像を刻んで娘を得度させたところ、 娘はたちまち千手観音の姿になった。
いわゆる仏法の即身成仏です。
旅僧は、弘法大師でした。
大師はこのことを嵯峨天皇に奉請し、天皇は一山をと勅命しました。
そこで大師は、切幡の山腹に堂塔を建立し、切幡寺と命名し四国10番札所と定めました。