夏も終わり、森が赤く染まり始めた頃。僕の体が不調になる事が多くなっていった。

 大体は錆びが原因なのだが、まれに部品が壊れていることがある。そういう時は陽人がホームセンターに部品を買いに行ってくれる。

 ただ、最近は貯金も尽き始めたようで、バイトを始めたらしい。

 電気代がかからなかったり、山菜を食べてみたり、半自給自足みたいな生活をしていても、さすがに無収入では厳しいようだ。

 僕もシール貼りや、袋詰めなどの家でできる内職をしてはいるが、それで得られるお金なんて雀の涙程度だ。

 でも、陽人は帰ってきたらいつも笑顔だし、楽しそうにバイトへ向かう。

 そんな陽人を見ていると、僕も楽しくなってより一層内職に励むようになった。

 

 また時が過ぎ、ホームセンターでは買えないような部品が壊れた。そこまだ大事な部品ではなかったので事なきを得たが、今度はもっと大事な部品が壊れるかもしれない。と、陽人は頭を抱えていた。

 

 だんだんと気温も下がり、肌寒くなってきた頃。陽人が風邪をひいた。できる限りの看病をしたが、やはり僕の作る飯は不味いらしい。ご飯だけは作らせてくれなかった。

 

*この話はフィクションです

 

ちょっと短いですが、多分次辺り最終回になるかと、、、。

最終回の後は、この話の裏側的なのを1、2話書いて、新作を描く予定です!

お楽しみに!