職業を探す若い人々に、64歳になった

私から伝えたいことがあります。

 

 

それは、自分の好きなことで

ちょっと努力すると他人より少しだけ上手に出来る

そんな仕事をするといいですよということです。

 

そんな仕事を探すのに時間がかかっても、

安易に自分と妥協してはいけません。

 

 

どこの会社に入るかではなく、

どんな仕事をして、それを提供すると

喜んでくれる人がいるかということです。

 

 

私の時代の職業観は、

名前の通った会社に入ることで、

仕事の中身は何でもよかったという

風潮がありました。

 

 

他人よりも偏差値の高い高校、

他人がうらやむような有名な大学、

他人がうらやむような有名な会社。

 

 

しかし、結局多くは、時代の流れの中で

途中挫折することになるのですが、

そんな職業観にとらわれていたため

自分を不幸の淵に置いてしまうことになります。

 

 

私も途中挫折してしまいました。

しかし、商品を売って多くの人が喜んで

もらうことに生き甲斐を感じるように

なりました。

 

 

イロイロな会社の販促を請け負い、

どれをも日本のヒット商品に育て、

販売の本も書くようになりました。

 

 

他人から販売アドバイスのコンサルは多いけれど

自分自身で販売もできるコンサルがいないと

言われて、それならばと、

 

自分で固形石鹸をつくり、

自分でパッケージも作り

自分で販路を探して、

自分自身で売って、

 

 

固形石鹸販売における

坪単価売上日本一も達成しました。

 

そして、商品のつくり方もマスターし

商品に関する本も数冊書きました。

 

それを読んだ多くの人が成功して

お礼の言葉をいただきました。

 

 

今度は、講演をやり始め人気講師の

一人に数えられるようになりました。

 

そしたらコロナ禍が襲ってきました。

 

実店舗で、いかにしてお客様の足を止め、

いかに短時間で伝えて売るか、

そんな実店舗が消滅してしまいました。

 

実際、消滅してはいないのですが、

7割くらいしか戻っては来ないお客と、

新しい生活習慣の中での実店舗の

マネタイズは、これまでと同じであっては

急速に失われていくことでしょう。

 

 

これからの実店舗は、無くならないにしても

もうこれまでのお役目は終わりなのだと

思います。

 

 

実店舗で何を売っているかなんかは、

もう論外で、どうして実店舗をやっているか

という哲学を持たない会社はこれからは

どんどんダメになるでしょう。

 

 

時代というのは無常なのですが、

職業観をきちんと持たない人は、

これからはそんな会社と一緒に

どんどんダメになるのだと思います。

 

 

私も、どこでも、何でも売れるという

「完売王」をもう卒業して、

 

どうしてそれを売りたいのか、

なぜそれを売りたいのかを考える

人たちとともにありたいと思います。

 

 

哲学と哲学のすり合わせが必要な時代です。

 

他人より私は、商品を見ることが大好きです。

 

それを売ると、他人よりちょっぴりいい成績を

出すことができます。

 

時代が激しく動く時代に、

自分に残ったものといえば、

そういったことだけなのだと

つくづく思ったからです。

 

好きなことをして他人よりちょっぴり成果を

出せることで生きていく。

 

これからは、そんな時代なのだと思うのです。