こうじが義実家からもらって帰ってきた漬物とちらし寿司は、ちらし寿司は全部、漬物は自分が食べる分を少し残して、こうじがほとんど捨てました
自分以外誰も食べないのが分かっているからですが、そもそもそんな物をもらってくるなよと
義母から持たされる不用品を断れないの、昔から変わりません
今後の仕事はどうなるのかこうじに聞いてみると
年内で通常業務は終了
↓
有給消化
↓
数ヶ月間の介護休暇を取得
*義母の世話をしに行く為申請
↓
退職
となるそうです
もう退職届を出してしまったので、後には引き返せないのは分かってる……………
でもどうしても納得できなくて、子供の前ではできるだけ普通に振る舞うようにはしていましたが、こうじと2人になると心が荒み、家にいたくなくて公園やカフェで過ごすようになりました
このままでは一緒に生活できない
そこで再度話し合う事に
「 私どうしても納得できない!
本当に心身共に辛いのなら、無理してでも働いてほしいとは思わなかったよ?」
「でも仕事が辛いだなんて一度も聞いた事がなくて、いきなり【退職】って!
しかも私が休職を提案してもそんな気はさらさらなくて、もう退職が決定してから話しをしてくるなんてあんまりじゃない?!
しかもゆう(子供:仮名)がこんな不安定な時に!
『退職を回避する為にはどうしたらいいか』なんて考える事すら私にはできないなんて………
あなたの頭には家族の存在はないの?!」
「あのさ、本当にお義母さんの事がなくても退職してた?お義母さんが主な退職理由じゃないの?」
私は捲し立てるように言いました
すると突然こうじは、ポロポロと涙を流しながら話し始めたのです
「お袋の事は退職理由の一つだけど、それは小さな理由にすぎないんだ。」
「2年前から仕事が辛くなって、でも騙し騙しやってきた。
前に話した頭痛・吐き気・動悸があるのは本当なんだけど、実は軽いパニック障害みたいなのになりかけてて………
電車に乗っても、乗客がたくさんいると乗っていられなくて降りてしまう。だから家を出るのを早くしたんだ。」
*確かに昨年から家を出るのが少し早くなっていました
「人と接するのが怖くなって、仕事の打ち合わせが本当にしんどくて、会議中にトイレに駆け込んで自分を落ち着かせたり、時には涙が出たり………」
私は初めて聞く事ばかりで固まってしまいました
つづく