少女時代達の東京ツアー第二弾！母は阿部寛ファンだった！

クリスマスイブ


そうか
もうクリスマスか


ほんとに一年は早い




さて昨日は叔母の瑛ちゃんの四十九日の法事だったので

一昨日から母や叔母達の永遠少女時代達が関西から上京


初日の爆笑東京ツアーの模様は昨日伝えたが





昨日ミュージカルの稽古後に
親戚達が集まる場所へ
駆けつけた



そしていよいよ
爆笑東京ツアー第二弾


四姉妹の運転ツアーガイドはこの俺


ブーン



叔母A
「なんやこれ」



俺
「東京ドームやで左手が遊園地になってんねん」



叔母B
「なんやあのジェットコースタービルに突っ込むのか」



ビルには突っ込みません。




叔母C
「ひゃー見てみ皇居やで」



俺
「今日は天皇誕生日やから天皇陛下出て来はってんで」



叔母C
「いやーん会いたかったわもう終わったんひゃーほらほら警察官仰山いはるわ」



母
「やっぱり京都二条城とはちゃうな」



叔母A
「そらそうやここに天皇はん住んだはんねんで」




叔母B
「橋も仰山あんな門も仰山ある」




母
「見てみい陽入ってきて綺麗やな」



叔母A
「瑛ちゃんも喜んでるわ」




俺
「あれが国会議事堂」



叔母A
「いやーほんまや見てみ国会議事堂やん凄いななんや小さいなーもっと大きい思てたわ」




叔母B
「ほらここにも門あるわ中にも橋仰山あるねんやろな」



母
「そやけど皇居広いなあんたもあーやってこの周りジョギングしてたんやろ」



俺
「帝劇に出演してた時は家から走ってきてから皇居の周り走ってたもんな」



母
「あんた前髪あげ」




俺
「あれが靖国神社やで」




叔母A
「ありがとう麻世君旦那のお父さん戦争で亡くなってから一回来なあかんと思てたわ」





一同合掌





俺
「これで皇居一周したで」





叔母C
「ここさっき通ったで」






だから今言ったけど一周したんだよ





叔母A
「日本橋三越で買いたいもんあんねん」






俺
「着いたよ」




叔母A
「やっぱり注文して送ってもらうわ」



俺
「…はい」




そして銀座を通った

母も叔母たちも

銀座とつく歌をそれぞれ歌い始めた




叔母A
「ジュピター歌ってんの誰やったかな」




俺
「」



母
「平原綾香」



叔母A
「京都に来はって観に行ってん」




母
「あの人ええやろー裏声もええわーあんた知らんの」




この時に平均年齢76歳の会話が急に平成になって平静な気持ちではいられなかった



しばらくは平原綾香トーク



叔母B
「はらひらはやかって誰」


………



叔母A
「そやけど姉妹揃ってこんな贅沢な東京観光ないで麻世君ありがとうな」



母
「やっぱり息子ってええなー」




叔母C
「若いもんはええなー私ら運転も危ないし」





叔母B
「もう私らの時代ちゃうねんな。今気付いたわ」

と



82歳の長女の叔母がぽつりと言った




俺
「まだ出発まで三時間半あるけどどこ観光したい」




叔母達
「早めに東京駅行こう行こ行こ」




はや



叔母A
「お土産買いたいもんあるし」



叔母B
「もう着いたんいやー地下に車止めんの怖いな」



母
「東京は地下五層くらいなってんのちゃうの地下水もあるし地震あったら怖いな」



俺
「さあ着いたよ荷物おろすからね」



俺
「あっこれアメリカのお土産カルバンクラインのセーター着てな」



母
「私に買ってきてくれたんわざわざありがとう」




まだ三時間以上ある

沢山の荷物を持って
とりあえず喫茶店へ



叔母A
「荷物見ててもらって買い物行きたい」



二人の叔母を連れて
お土産売り場へ


俺も東京駅のお土産売り場には初めて来た


こんなに沢山の東京土産があるとは



俺も大好きな
濡れ煎餅を全員のお土産と別に俺ように
一枚だけ単品で買った




叔母達も欲しい東京土産を全部買えて大満足


俺
「先に喫茶店入ってて」



俺はこの２日間で撮った沢山の写真を
プリントショップで
全員分プリントした



喫茶店で皆さんへ濡れ煎餅と沢山の写真をお土産に差し上げた



とても嬉しそうにワイワイ言いながら写真を見ていた



母がいきなり


母
「あんた前髪あげほらモデル出身の背が高い俳優さんいはるやん」



俺
「阿部寛さん」



母
「そうそう阿部寛さんやあの人好きや大ファンやねん髪も短く綺麗にしたはるやんあんた年とったらあんな感じになったらええわ」




俺
「あの人俺より年下やで」



母
「ほんまカイヤ」




母が阿部寛ファンだとは知らなかった


叔母達
「ほなホーム行こかそやな行こ行こ○×△∴∞」




店員
「ありがとうございました」




母
「長い事すんまへんな」


叔母達
「すんまへんなすんまへんなすんまへんなすんまへんな」




あっほーい
もうええちゅうねん





俺
「もうホーム上がるのあと50分あるで寒いで」



叔母達
「年寄りは早よ言ってなあかんねんあかんねんあかんねんあかんねん」









やはり寒くて待合室で長々と




母
「新幹線着いてるんちゃう」


叔母達
「ほんまやほんまや」と急ぎ足



俺
「まだ15分あるから急がんでもええよ」



叔母達は急いで飛び乗ろうとする



駅員
「只今清掃中です」






ほら早すぎるって言ったのに
何を落としたの



そして
車内まで荷物を運んで
座席を対面にして

皆さんとハグに握手



叔母達
「ありがとうありがとうありがとうあんた急がなドア閉まったらどないすんの」



俺
「品川まで行って戻って来るよ楽しかったよありがとう」








永遠少女時代達を無事に新幹線に乗せて
さよなら



冷たい風邪が身体を突き抜ける






母や叔母達にいいクリスマスプレゼントが出来たと思う


姉妹達の滅多にない
仲良し旅行



晩御飯中の俺に
叔母から電話があった



俺
「お疲れ様えーもう着いたん」



叔母A
「まだ新幹線やあんたな忘れ物してへんあんたの母親がなカルバンクラインのグレーのセーター忘れてへんかって」


なんでやねん
東京駅で母親に渡したアメリカのお土産やん




母
「あっそうかそやったかな」



(笑)

長々と読んで頂いてありがとうございました


ほんとに楽しい２日間だった

天国の瑛ちゃん

みんな元気やで


メリークリスマス