ロングライフクーラント これは水冷エンジンを冷やす為の冷却水!

文字通り 冷やす水?…液体です そんな事はしっとるわい! な~んて言う前に!


この冷却水 冷やす目的以外に


防錆 不凍 この二つの効果も発揮しないといけない


冷やす目的だけなら 液体が熱を吸収する事を 比熱と言いますが

これ比熱の基準は 水(H2O)の比熱が1

この水だけの方が クーラントを混ぜるより 実は効率が良いんです


だがしかし 水は凍るし金属を腐食させるんです




不凍効果


まず 水か氷ると膨張するので 最悪! シリンダーを割る程の力を発揮します

なので 冬場にその能力が必要

市街地等で そんな事ね~よ! なんて聞こえてきそうですが 標高の高いスキー場等

ディーゼル燃料が凍るような所では ご用心


凍らない為に 含まれている物が エチレングリコール あの甘い匂いの正体がこれ!

このエチレングリコールが必要な理由は 凍らせない為

しかし 冷やす効果は水の半分程 比熱が0.5なんです




防錆効果


これはクーラントに防錆剤が入っています 大まかですが

クーラントの金額の差は この防錆剤の差と言っても過言ではないんです


クーラントとシリンダーやラジエター内部のような 金属面に分かりやすく書くと幕を張り

冷却水に含まれる水での酸化を防いでくれます

ただここで問題が この防錆剤の幕 実は高温と振動に強くは無いんです


なので 先に書いた金額の差は防錆剤の差 これを分かりやすく例えると

熱と振動の多いレースや競技用のクーラントは 一般の物より高いのは一概に言えませんが

おおまかにこれです!

防錆剤の性能が高いんです


安いクーラントは この防錆効果の寿命が短い! ものによっては1年に1回交換が必要!

なので この防錆剤の寿命がクーラントの使用限界と言っても 過言ではないんです




冷却水の役割


エンジンで発生した熱を 効率良く運び ラジエターで放熱をする事

これが1番の目的ですが


冬に凍らない 金属の酸化(錆び)を防ぐ事も求められるんです


そして冷却水として水のもう一つの弱点! それは沸騰!

水が沸騰してしまったら 何故オーバーヒートするのか?

数字で温度が分かる水温計を付けていると 水の沸点! 100℃を越える

しかし沸騰しない!


これは ラジエターキャップで水に圧力がかかる為 学校の理科の授業で教わった事がありますよね?

なら何故 圧力をかけて沸点を上げているのか?


これは 水が沸騰すると気泡が発生します この気泡が大きく

熱の運搬が出来なくなるからです



異常が大まかな 冷却水の説明?になります



ここでもう一つ!


ロングライフって言うんだから 長く使えるだろ~? なんて思いますよね

しかしこの ロングライフって言うのは

その昔は 夏と冬 季節によってクーラントの交換が必要だったんです


上の説明を思い出して下さい 特にエチレングリコールの事を

夏場には必要ない成分と言うより ない方が良いですよね

しかし 冬には必要!


このエチレングリコールの性能が ワンシーズンこなせるようになったので

季節に合わせて交換する必要がなくなったんです なので ロングライフになったと言う事ですね


なので 当店では車検の時に交換をお勧めしていますし

車検の無い車両で 当店でメンテナンスをさせていただいている車両は 時期を見てお勧めしています



長文の為 誤字脱字はご勘弁下さ~い♪