土曜日は相模大野で神奈川フィル、ブルーアイランド氏の子供全般対象おしゃべりコンサート(大ホール)、今日は元職場みなとみらいでわくわく遊音地のベビーランド0歳対象の回(小ホール)と1歳対象の回(レセプションルーム)に行ってきました。

はい、息子よコンサート詰め込みすぎてごめーん!やっぱりひとりでコンサート聴きにいくのと全然ちがって色んな集中力使って半端なく疲れた(笑)ベビーもそりゃ疲れるよね。
でもやっぱり“ホール”の生の音の響きはとても気持ちいい!!
開演前まで暴れてた息子が、満席大ホールで響く拍手するお客さんの姿にキョトン、からのチューニングAの音がのびたら口あけて固まり、そこから突然ジワジワと身体から骨に自然と響いて感じるオーケストラ。まだ好き嫌いとかそういうレベルにない息子はすべてが初体験でここはなんだ?って顔して、なにがはじまるのかわからない状況に時々不安そうな表情したりぽかーんとしたり乗り出してみたりと、なかなかおもしろい反応がみられた。コンサートホールってベビーからしてみたらとっても非日常的な空間!まぁ後半は眠くなってきて寝ちゃったけども。青島さんの進行がまた彼らしいノンストップなテンポで聞いてる人をひっぱっていってくれるから、ベビー連れでもヒヤヒヤせず安心していられた。
やっぱりそれに比べると、大きなお部屋とかレセプションルームは日常空間と同じような環境でおしゃべりもざわつきやすいし、どうしても拍手の音も響かないし、楽器の音も身体にまで響きづらい。工夫をしないと音楽にも入り込みづらかったり…でも少人数で声が通る範囲の中で積極的にベビーに語りかけてくれるのは親としてもベビーもとっても嬉しいもの!特に今日の0歳の回では小ホールでコントラバスだけ客席歩きながらひとりひとりベビーと目を合わせて楽しそうに演奏しながら行進してくれたのには親もベビーもにっこにこ。アウトリーチでよくやる事ではあるけれど、こんなにも嬉しいもんなんだなと改めてこちら側から実感した。


人間ていつから社会性を身につけはじめるんだろう?公共の場のマナーと自宅で自由にさせるのと区別はいつから教えればいいんだろー9ヶ月になって最近私の顔色伺うようなそぶりは見せる様になってきたけども。まだ理解ができないうちからなんでもかんでもこれダメあれだめって縛りつけるのはよくないけど、1歳くらいになると子供も知恵がついてきてこちらの反応みたり、怒られてるのがわかるようになったりするんだろうね。
まだ1歳とか経験してないからわからないけど、社会性身につける為の第一歩にコンサートデビューを使うってとってもいい気がするのだけれども。
3.4歳の走り回りたい盛りの時期に初めてのコンサート体験させるより、毎日が初体験の0歳の時に、しかも出産して親が手探りで毎日子育てをしてアンテナはってる時に、コンサートにでかけてみて、徐々にコンサートの楽しみ方(隣のママ友とおしゃべりしないでアーティストと子供に集中するとか、愚図ったらロビーにでるとか、最低限のコンサートマナーも)が自然とついてくれば、もっともっと大きくなった時にコンサートホールに時々でも出かける習慣ができると思う。2歳3歳の子を初めてコンサートに連れて行くのは確実に0歳の今よりもっと大変だと思うし・・・。
私も今かなり手探り。だからもっと0歳からコンサートホールに入れる企画いっぱいあるといーなー❤
今日の企画は小ホールで40組限定!!贅沢だよね…あれマイク使わないでとおる声で話してくれたらもっと伝わってきて良かったな。


前回のおさらい会で0歳から脳をつくる事の大切さを教えてもらって、じゃあ実際これからどう脳を育てていくかと授乳しながら考えだしたのだけれども。。。調べていると「天才脳を育てる」とか「賢い脳を育てる」っていう、売れる本にする為に、親が食いつきやすい文句がよく書いてあって、確かに内容も納得するものもあるしたくさんの事を吸収できる賢い子になって欲しいとも思うけど、ゴールはそこじゃなくてその先の子供の幸せを願うことを忘れないようにしたいなと最近すごく思う。



この間、教育とは「教わって育てられるもの」じゃなくて、「教わって育つもの」であるべきだって聞いてなんか当たり前なんだけどすごく納得した。ずっと受け身じゃなくて、教わったらそれを自分の中でたくさん思考を発展させて自立して育っていくっていうこと。

例えば私が大の苦手科目だった歴史。学校では試験の為に暗記したことしか頭に残ってなくて。でも大好きな田舎の会津を八重の桜でみていて、何が起こって誰が悪いとかそういう事が問題じゃないんだよね。人を想う心、その土地を愛し周りの人を大事にする強さをすごく感じた。みんなが“愛郷心”をもっているんだなと。

会津にはこどもの頃から什の掟というものを教えられ、遊びも勉強も仲間と一緒に過ごす習慣があった。その掟を破ったものがでてきた時には自分たちで審問し、自分たちで制裁を考えるという、大人に決められた法でなく、自分たちで審議しみんなで“お話”する習慣があった。その影にはもちろん大人が見守っていたんだって。什の掟を伝承させて、まち全体で愛情や義を伝えて子供を育てていたんだと思う。

また現在もそういう人間模様をドラマで伝えようとする制作者たちもいるわけで。

昔はすぐ人を斬るし、戦争でたくさんの命を落として、決死の覚悟の上の自害もあった。だからこそ命の重さ、時間の大切さを知っていたんだと思う。今の時代は医療も発達して平均寿命ものびてるし、情報社会となり人と目を合わせなくてもコミュニケーションとれるとようになったという。でも、命の重さは時間の長さじゃないし、体温や呼吸を感じないコミュニケーションだけでは五感は鈍くなるいっぽう。。
うまく付き合う分にはとても便利だけども、人間を育てる時には五感をフル活用させてあげたいし、感動や幸せはひとりじゃなく人と仲間と一緒にその空気感を実感してほしい。



だから息子には大きな事件や偉大な人物の名前を覚える事も必要だけど、その勉強した歴史から、その事件や人物の裏にある心を読み解く力を持っていて欲しいなと思う。

音楽とか全部いっしょ。ベートーベンとか音符の種類とか覚える事も必要だけど、作曲した人の心情、つまり楽譜を読解く力とか、楽譜読めなくても音から感じたり想像したりする力をもっていてほしいな。

今、毎日が初体験の0歳だからこそ、見せたり、聞かせたり、触らせたり、嗅がせたり、食べさせたりと五感に響く体験をさせて、ひとつひとつの表情、反応をみて、たくさん目を合わせてコミュニケーションとることを意識していたい。と毎日育児に心折れそうになっている自分に何度も言い聞かせてるのでした(笑)