年頭の書き込み(慰安婦問題)に対して「慰安婦は実在した」「意図的に嘘をつき続けていると言うのは言い過ぎ」とのご指摘が寄せられたので、私が調べた範囲の中で問題を整理してみます。(ネット上の検索で誰でも知り得る内容ではあります)
 この慰安婦問題の厄介なところは「日本人の嘘に始まり、日本の新聞社・政治家による意図的な拡散」が事の始まりであるという点です。最初に嘘をついたのは吉田清治という人で『私の戦争犯罪』という本の中で、済州島で200人を超える「慰安婦狩り」をしたとの記述ですが、後に本人が全くのフィクションだと認めています。しかし、発表当時に福島瑞穂・高木健一氏などの弁護士が、韓国で被害者捜しの末「金学順」という被害者と名乗る女性を見つけ出しました。彼女は当初「親に売られてキーセンになり、義父(置屋の主人)に連れられて日本軍の慰安所に行った」と証言し、受け取っていた報酬(軍票)が敗戦で無効になったので給与の賠償を申し立てるというものでした。これを、朝日新聞の植村記者が「女子挺身隊として強制連行された」と意図的なのかどうかは不明ですが、誤った記事を新聞紙上に掲載したことで、訴状も「軍に連行された」と書き換えられたものです。(原告団長は植村記者の義母で、後に裁判費用着服で逮捕され、裁判も慰安婦問題は認定されず当然敗訴しています)
 一連の活躍で「自称人権派弁護士」福島瑞穂は後に社民党党首まで上り詰めていますが、慰安婦問題が全くの虚構であることは百も承知の上であったことは言うまでもなく、彼女が黙して語らないのは保身以外の何物でもありません。韓国の国定教科書には「数十万人の朝鮮女性が強制的に慰安婦にされ、650万人の朝鮮人が強制的に動員された」と書かれているとのことですが、自国の李栄薫ソウル大学教授が「1940年当時の16歳から21歳の朝鮮女性は125万人であり、20歳から40歳の朝鮮人男性は321万人でこの数字は考えられない」としています。大体、数十万の肉親が「性奴隷」として連行されたにも拘わらず、1回の暴動も衝突も起きない民族が存在するのでしょうか。私が、国として嘘をつき続けているという所以です。
 1993年我が政府は「強制連行を行ったという資料は発見されなかった」「日本政府が強制したということを認めたわけではない」と発表しましたが、河野洋平内閣官房長官の政治決断とやらで「日本軍の要請を受けた業者によって女性が意志に反して集められ、官憲が直接加担したこともあった」とする不適切な「河野談話」なるものを発表してしまいました。この後先を考えられない政治家のために、過去から現在・将来に渡り深刻な外交問題となり、常に我が国が非難される根拠とされてきました。私は「慰安婦などは存在しなかった」と主張しているのではありません。当時、日本も韓国も(韓国は日本の一部でしたが)売春は合法でした。敗戦後もその状況は残念ながら継続し、韓国でも2004年に「性売買特別法」が施行されるまでは事実上黙認されていましたし、後に同法廃止を求めてデモまで起きたと報道されました。勿論慰安婦は存在しましたが、多額の報酬を与える以上(小さな家が買える程度とも言われています)軍が強制連行する必然性は無いのです。日本軍から「だましたり、強制したりして集めてはいけない」との指令が出されている事実と慰安所経営の半数は朝鮮人だったことから、日本にも朝鮮半島にも一部の不心得者はいたと思いますが、黙っていても集まってくる状況にあったことは、つい最近まで様々な国から売春婦を輸出していると非難された現状からも明らかです。
 2007年に当時の安倍晋三首相は「虚偽と判明した吉田証言以外に官憲の関与の証言はない」と答弁しています。その安倍氏が再び首相に就任し2013年を迎えることとなり、この「慰安婦問題」も何とか好転の足掛かりが出来ればと期待しています。確かに、当時慰安婦として生活の糧を得ることとなった人の中で、色々な事情で心ならずもその境遇を受け入れざるを得なかった方々に対しては、心から同情いたしますが、慰安婦を「国家・国軍が組織的に強制連行を行った」との主張が虚偽であることは、当の慰安婦自身が良く分かっていることです。更に、「女子挺身隊として強制連行された」との嘘は絶対つくべきではありません。戦争末期(連行されたと主張する1939~41年当時は名称すらありません)国家総動員法の中で、当時多くの学生を含む女性の方々が「女子挺身隊」として勤労奉仕をした事実を考えると、「従軍慰安婦」=「女子挺身隊」との誤解を与えることは祖国のためにと懸命に奉仕した方々に本当に申し訳ないからです。「金学順」が話題となった1991年以降突如として、多くの方が被害者と名乗り出ましたが、全く別物である「慰安婦」と「挺身隊」の違いが理解できない様な方が本当に戦争当時「強制された慰安婦」だったんでしょうか。私は否定する立場で整理を致しましたが、インターネット上に多くの賛否両意見が掲載されていますので、是非ご自身で確認され考えて頂きたいと思います。