先月はとても良いニュースを聞くことができました。山中教授のノーベル賞授賞式のニュースです。山中さんは既に受章している文化勲章を着けて出席したのです。受賞の際には「科学者にノーベル賞は光栄な賞かもしれないが、日本国民の一人としては今日(文化勲章)が一番光栄な瞬間だ」「日の丸を背負った学者として(ノーベル賞授賞式に)臨みたい」と語ったと報道されました。過去に文化勲章を断ってノーベル文学賞は臆面も無く頂いた作家とは大違いです。凜とした清々しさを感じたのは私だけではないでしょう。
 一方、新年早々実に嫌なニュースを聞かされました。靖国神社への放火容疑で日本側が身柄引き渡しを求めていた中国籍の劉強容疑者をめぐり、韓国が中国政府の強い要求を受け「政治犯」として日本への引き渡しを拒否して中国へ送還するというものです。日韓間には犯罪人引き渡し条約がり、本来は粛々と引き渡しが行われるべき事案です。劉容疑者は、「日本政府が過去の歴史を認めず責任もとらないことに怒りを感じた。また、朝鮮半島の日本統治時代に祖母が日本軍によって中国南部に連れて行かれ、慰安婦をさせられた」とのどう見ても虚偽と思われる主張を繰り返していました。例によって韓国では「日帝犠牲者の敵討ち」、中国では「反日無罪」で何でもありとの近代国家とはとても言い難い国際ルール無視で、中国へ「英雄的凱旋」をさせるとの決定です。中韓は品格の無さでは世界の双璧とも言える国のようで、その無法ぶりと分かりきった嘘をつき続ける態度には辟易とします。南京大虐殺しかり従軍慰安婦しかり、なぜその嘘が罷り通るようになったかまで解明されている事案です。尖閣・竹島に至っては、自国の文書で自らが日本領と認めていることに頬被りをしている訳ですから呆れてしまいます。安倍政権には経済の立て直しも重要な課題ですが、この面倒な二国への対応も政経のバランスをある程度取りながら、毅然とした態度で臨んで頂きたいと思います。