初日でございます、「ヴェローナ物語」!

キャストは勿論、各セクションのスタッフの皆様も全精力あげて最終調整、仕上げにかかっております。

あ、申し遅れました!
わたくし、ジュリアン役の池谷祐子と申します。


この場を借りての個人的なお話となりますが……

わたしは10年前に昭和音楽芸術学院のミュージカル科を卒業しました。

その時の卒業公演作品も、この「ヴェローナ物語」の作、演出である横山由和さんのものでした。

卒業式の時「今度舞台をやるときは、プロとして、現場で仕事としてやろう」と言って頂きました。

今日からのこの公演で、10年前のエピソードが叶えられます。


「きっと叶えてやるぞ!」と当時、希望に満ちた気持ちでいた自分に教えてあげたいです。

この並々ならぬ思いは、舞台で、皆様にお楽しみ頂けますよう、精一杯務めさせて頂くことでお返ししたいと思います。


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この「ヴェローナ物語」は、「ロミオ&ジュリエット」と「ドン・ジュアン」という悲劇的結末を迎える作品を足してハッピーエンドにしただけでなく、「シラノ・ド・ベルジュラック」と「十二夜」を割り、「Me&my girl」的風味を加えた(←私見です)ファンタジーラブコメディミュージカルです!


一体それってどういうこと!?


これは劇場で目撃、体験して頂く他にはございません!


どの登場人物たちも、それぞれの置かれた環境や状況、運命から一歩踏み出したい、飛び出して変化したいと、一生懸命生きております。


この作品をご覧頂いて、笑ったりびっくりしたり、もしかして、ぐっときたりしながら、ちょっとだけ、ご自身の明日に希望と勇気を持って迎えて頂けたらと思います。

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最後にシェイクスピア作「夏の夜の夢」より、パックの台詞を。


「われら役者は影法師、
皆様方のお目がもしお気に召さずば
ただ夢を見たと思ってお許しを。

つたない芝居ではありますが、
夢にすぎないものですが、
皆様方が大目に見、
おとがめなくば身の励み。

私パックは正直者、
幸いにして皆様の
お叱りなくば私も励みますゆえ、
皆様も見ていてやってくださいまし。」

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劇場にてお目にかかれますこと楽しみに、心よりお待ち申し上げます!