ブログをご覧のみなさん、こんにちは。柳瀬大輔です。
開幕間近の音楽劇「母さん」は、詩人のサトウハチローさんの物語です。
実在の方を描いた芝居に関われると、その方の人生と才能を身近に感じられる喜びがあります。
今回の私の役は福士幸次郎さん。
サトウハチローさんの父、紅緑さんの弟子で、八ちゃんを小さい頃から可愛がり、彼に詩の道へ進む事を後押しした人物です。
(画像協力:青森県近代文学館より)
いろいろ調べてみますと、かなりユニークなエピソードを持つ人物だったようですが、笑。
今劇中ではハチローの良き友であり、兄のようであり、一番の理解者です。
演出家からは「ある意味、神様のように優しい」と言われてます。
いやー難しい。笑
八ちゃんにとって、日溜まりのような暖かい存在だったのかな。
そう居られるよう頑張ります!
(画像協力:弘前市立郷土文学館より)
そして、キャスト八人で唄い紡ぐ名曲たち。
「ちいさい秋みつけた」、「リンゴのうた」、「長崎の鐘」などの有名曲とならんで、オリジナルナンバーもほんと素敵です。
その中でも個人的に好きなのが「ちいさい母さんのうた」
一部抜粋しますので、ご興味あれば音読してみてください。
小さい小さい人でした
ほんとに小さい母でした
それより小さいぼくでした
おっぱいのんでるぼくでした
かいぐりかいぐり
とっとの目
おつむてんてん
いないいないばあ
綺麗な声の人でした
よく歌をうたう母でした
真似してうたうぼくでした
片言混じりのぼくでした
あぁアニーローリィ
マイボニー
それからねんねんよう
おころりよう
羊によく似た人でした
綺麗な目をした母でした
ころころこぶたの僕でした
おはなを鳴らすぼくでした
すぐにおぼえた午後三時
おちょうだいする食いしん坊
(詩はまだまだ続きます)
母を若くして亡くし、幼少期にも充分に甘えられず、それでも心底では慕っていたであろうハチローさんの思いが詰まった詩です。
これに新垣雄さんの素朴で愁いのあるメロディが付きます。
皆で歌いますよ。
ぜひお楽しみに!