ここ15年程は、毎日のように飲酒をしていた。対人恐怖、元気のない、オドオドした自分を消す・隠す為に。お酒を飲むと新しい人格が生まれ、楽しく、ワイルドになり本当の自分よりも自信が持てるようになる。お酒で理性をとめる事で対人恐怖の自分はいなくなり、飲み屋で隣に座った知らない人とも平気で話せる。女の子のいるような店にいけば女の子とも全く緊張する事なくコミュニケーションの達人のような人になれる。

 

この考え方、自分はアルコール依存症傾向にあるのかもしれないと気づいた。仕事がある前日には家で缶ビール2本程しか飲まない、お酒が取り敢えず強いと思っている自分は、仕事等に支障は出ていない。なので今までそこまで意識する事は無かった。今までもスマホをなくす、電車を乗り過ごすとかはあった。だが年齢もあるが、ここ数日前、道で記憶がなくなり寝てしまい警察官に起こされ、何とか自力で家にはついたものの家の玄関の前で朝まで寝ていた。飲み屋を出てからの深夜1時頃から朝5時頃までの記憶が殆どない。だが道でふらつきながら転んだりした時の軽い傷が身体のいたるところにある事に酔いが覚め気づく。プラス、酒を飲んだ次の日のダルさ、二日酔いで潰れた時の抑うつ感。飲みにお金を使ってしまったという抑うつ感・・・いわゆるアルコール依存傾向の思考回路に近い。対人恐怖、抑うつ(現在、心理検査の結果は中等度)で酒は良くない事は分かってはいるがやめられない。酔っている時の楽しさが脳に刻み込まれているから。ギャンブル依存の方も依存症と言われる方達は皆同じ。分かっていても止められず、そして抑うつ状態の繰り返し。

 

止めようと思った。ただまだ1ヶ月程。今後どうなるか分からない。

最近、ハイウッドスター含め、海外の断酒を決めてもがき苦しんでいる・いた人達の言葉をネットでみている。

ブラッドリー・クーパー、ブラッド・ピット、ベン・アフレック、アン・ハサウェイ、ジゼル・ブンチェン・・・等沢山の言葉を。そしてトランプ元大統領の飲酒を一切しない理由(兄をアルコール依存で亡くしているから)含め。

 

今のところ、たったの1ヶ月だが、それでも効果的なものを感じる。睡眠の質、翌日の抑うつ感の無さ、目がしょぼしょぼする感じがない、無性に涙が出る感覚がない・・・。

 

逆に飲まない事での不安もある。今までの人間関係の少なからずの精算が必要なのかもしれない。それはまた哀しい事である。そして飲んだ時の明るく楽しい人格を手放す事も・・・

いつまで続くかは本当に分からない・・・でも断酒をする事で健康、時間、本当に大切な事が手に入る事は間違いないだろう。

苦しく長い闘いではあると思うが・・・