私は、ジムに週2,3回プールに泳ぎに行く。身体を鍛える為に。毎日夜8時頃、懸命にプールの中で一時間以上歩いている、おそらく70歳以上の高齢男性を目にする。プールを出れば前に多少つんのめりそうになりながら歩いている。恐らく足腰は弱っているように思う。ひたすら毎日プールの中を黙々と一生懸命歩いている高齢男性の姿・・・

私の考えすぎといえばそれまでだが、独り身の私にとって決して他人事とは思えないと考え込んでしまう時がある。

その男性が独り身であるかどうか・・・全然分からない。ただ独り身であった場合、私自身の将来の絵を勝手ながら想像してしまった。独り身の高齢男性・・・足腰が弱くなり歩けなくなれば家の中で一人過ごす時間が圧倒的に多くなり、人と話す機会はヘルパーさん位という事だって現実ある話。施設に入るという決断をしたとして、そこでの周りとのコミュニケーションが上手くいくのか・・・ふと考え込んでしまう。ひたすらプール内を黙々と一生懸命毎日歩いている高齢男性の絵が、生きる事、人生、孤独を意識させる。その為に今のうちに何か動かなければと切実に思う。人生は孤独だが、ただ本当の孤独は苦しい。そうならない為にどうする事が今自分に出来るのか?