こんにちは
昨晩は標記に尽きます
土俵では今日も取組があり、全勝優勝がなるかというのが焦点になります。もっとも、昨日の取組も、平幕が横綱を一時追い詰めるような見応えあるものでした。
球場では終始目を離せない接戦であり、終わってみれば第二戦の2点差を除いて全試合で1点差ということで、今朝の報道でも以下のように様々なコメントがありました。
おはよう日本での廣瀬智美アナウンサー:改めて野球の魅力を、1点を取ることの難しさを感じさせてくれた
サンデーモーニングでの中畑清氏:何故こんな良いチームが去年最下位だったの?と思わせる
サンデーモーニングでの張本勲氏:久し振りにこんなに面白い日本シリーズを観た
私も両軍の戦いぶりにはしびれており、昨夜ブラタモリの後はずっと観ていましたが、何だか国際試合を観ているようでした。こんなに野球観戦を楽しんだのも久し振りでした。もっとも、観ている分には楽しくとも、現場は大変というのは高津臣吾監督の言われる通りです。
上記記事の標題はクライマックスシリーズ廃止論ですが、昨夜は寒い中での試合で選手たちの白い息も目につきました。先般この場でも綴りましたが、
特に今年については五輪の中断で時期が後ろにずれ込んだので、寒い時期に無理矢理日本シリーズを開催して選手の体に変な負荷がかからないのか、…等、特に気になりました。結局商業の域を出ないものなのでしょうか。こればかりは、ヤクルト高津監督が選手を鼓舞する時の「絶対大丈夫」が必ずしも通用しないような気がしています。
いづれにせよ、「絶対大丈夫」、これが何か希望を生む空気を作っていったことでしょう。今年もそろそろ流行語大賞の時期になってきましたが、「絶対大丈夫」、よい響きです。
対戦相手のオリックスとも終始接戦となった訳ですが、よく言われるように両軍とも前年はリーグ最下位という共通点があります。野球とは関係ないものの、両軍ともに前身球団の親会社が鉄道会社というのも共通していますね。残念ながら鉄道が斜陽になりつつある流れの中でも花開いて頂上決戦となったのも面白いものです。
両軍の前回の日本シリーズは25年前ということで、このことにふれた記事も多いですが、データ活用と柔軟性のせめぎ合いが今回の日本シリーズを左右したという見方があります。
プロ野球でのデータ活用の先駆者として故・野村克也氏の名前が挙がりますが、高津監督はその教え子で、データと情の両立が今年のヤクルトの躍進に繋がったのでしょう。野村氏はよく、データで選手を感動させるという無形の力で戦力で劣っていても強者と戦えることを説いています。それが結実した一年でもあったことでしょう。
考えてみると無形の力の強さ、これは先日綴った以下記事に頂いたコメントで思い出した話でした。
この時ブログを書いた動機も土俵と球場での奮闘が観る者の心を動かしたという事実。相撲と野球はやはり無形の力を出し続けているものなのでしょう。