こんにちは
ブラタモリ、いつもは土曜日にみて翌日には記事にしているのですが、この前の土曜日は所用でみられず、やっと見逃し配信をみました。やはり毎回意外性を共有しながら好奇心をくすぐる番組でした。
番組では以下の流れが紹介されました
・海ほたるは東京湾アクアラインでの海底トンネル掘削での立て坑として元々造られた。
・木更津は海運の町として古くから栄えているが、かつての護岸の役目を持つ石垣に江戸期の海岸線の痕跡をみることができる。
・大坂の陣で徳川方の水軍に木更津から動員された水主の多くが戦死したため、その遺族補償として年貢米運搬等の役目の特権を与えられて、木更津と江戸の結びつきが強かった。
・木更津近辺の山砂利は、数十万年前に関東山地から流下し浜に打ち上げられて選別されたものなので、良質であり、東京のインフラ整備等に使われた。
最後の山砂利について、番組最後の資料提供者に産業技術総合研究所があったので少し調べてみたところ、二十年近く前のものながら解り易い資料があり、千葉県の生産量が全国トップクラスなのですね
https://www.gsj.jp/data/chishitsunews/05_01_11.pdf
また、番組で出てきたかつての東京湾周辺の古地理復元図ですが、素になった資料の一つに以下のリンクの図4に60万年程前の推定地図があります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/grj1984a/73/1/73_1_1/_pdf
房総半島でCの文字の辺りに横線模様があり、取り上げられた山砂利を含む層に位置として対応します。この層は40-50万年程前の地層ですが、チバニアンの前半の時期に当たります。
東京の発展を支えた山砂利銀座は、まさにチバニアンの産物だったのですね。