先月、私が中学生の頃に家庭科の先生だった恩師の
一周忌でした。
先生のお宅で妹さんに生け花を教わって、
先生の手料理を食べて帰る。
そんな日々が十年以上ありました。
私が自分の生花に、センスや才能がない!と、
壁を感じ。
又、個人的なことで辛いことが重なり、
生け花を辞めてました。
その後も時々先生のお宅にお邪魔することはあっても、かなり足遠くなったので、
先生の異変に気づいた時には、手遅れでした。
来週中国旅行に行くから、という事で、
先生のお陰で知り合った中国人の親友へ託けるお土産をお願いすることになり待ち合わせをしました。
すぐに浮かんだ病名から、
いくつか質問をし、すぐにでも診察を受けること、
中国旅行はキャンセルすること、
もしくは、皆さんとは別行動でホテルで休む事、
を伝えました。
緊急手術になりました。
先生はみるみる元気になり、
大好きな旅行には当面行けないけど、
変わらず卓球教室に行ったり、
趣味となった手芸もされ、
肺に転移したガンも消え、
先生は凄い!!と感動と興奮をしました。

しかし、妹の生け花の先生だけが知っていました。
余命を。
余命を遥かに超え、5年生存したら中国に行くと言っていた去年、亡くなられました。

抗がん剤の副作用も冷静に観察され、
これくらいのこと!と、いつも前向きでした。

あれから一年。
妹さんが広い家に一人で住まわれ、
コロナのせいで私もそうちょくちょくは伺えず。
お盆と一周忌の為にお邪魔したくらいです。 
一緒に見ようと言っていたオリンピックも延期してしまいましたしね。
いつもお花やお供えがあり、
私の事も変わらず心配してくださる。

今私は、生涯学習として大学で心理学を学んでいます。
入学する際、生前先生にも相談させてもらっていました。レポートとか教えてあげるから、と言ってくださっていました。心強かったです。
でも、もういません。
先生は誰よりも前向きの方だったので、
初七日過ぎたらもう天国に向かっていたのではないか、いつまでも、今世に未練なんて無かったのではないか、私のところに挨拶に来ることなく。。(笑)
と、思っていました。

先日、認知行動療法の授業がありました。
今回、科目として受講していることもあり。
素晴らしい先生でした。
私は教育には興味がありません。
でも、教育者が好きなのかもしれません。
大嫌いな理数系を仕事としていると、
生業としてずっと勉強するんですよ!
学校卒業したらもう忘れた忘れたー!
と、なりましたもん(笑)
なので、大人になり忘れた分数計算とかを、
You Tube(葉一さん)で勉強させてもらってます。

先生という職業は素晴らしい。
人に教えるって、難しいですもん。
伝えて相手がそれを理解する、これは勉強だけではありません、コミュニティーもそうです。
伝えても伝わらないと、伝わってないんですから。

恩師に教えてもらった編み物も縫い物も、
もう出来ません。
結局、先生が居ないと会得しきれずでした。
必死に教わったつもりが、
下心(好きな人に贈りたいからとか)だったから。
出来上がればそれで終わり、卒業と同じ。

時を戻そう。。。
ほんとに出来たらいいのに、あの頃にと。
もう一度人生やり直したくはないです。
やり直してもやはり、今のここにいると思うんです。
あの頃があったから、今の自分がいます。
辛いことも乗り越えた自分をまるまる抱きしめます。
でも、先生がいらしたあの頃には戻りたいな。。。と、思います。

なので。
過去は思い出として。
前を向いていくのみ。。