ユーロ危機は固定相場制の本質的な欠陥か。 | 奈良県議会議員 井岡正徳 オフィシャルブログ「明るく、元気に毎日がんばってます。」Powered by Ameba

ユーロ危機は固定相場制の本質的な欠陥か。

 ユーロ危機について、池田信夫さんのブログでクルーグマンのブログを転電されているKash Mansoriさんの興味深い記事が紹介されている。http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51743965.html


 現在のユーロ危機の原因は財政赤字だといわれているが、スペインもアイルランドも最近まで財政黒字だった。
 
 問題は財政収支ではなく、経常収支(CA)の大幅な赤字である。
 
 1999年の通貨統合のあと、ユーロ圏の周辺の経済力の弱い国は資本輸入が増えた。

 変動相場制のもとでは通貨が弱いために投資が集まらず金利の高かった国が、ユーロによって為替リスクがなくなったために魅力的な投資先になったのだ。

 このため資本収支は大幅な黒字(経常収支は赤字)になり、他国の資本で成長できた。

 しかし2008年以降の金融危機でユーロが危なくなると海外資本が引き上げ、政府も企業も資金調達が困難になり、財政収支が悪化した――というのが正しい因果関係である。

 これは通貨統合による必然的な資本移動で、各国の政府がコントロールできない。

 要するに70年代にドルが弱くなってブレトン=ウッズ体制が崩壊したのと同じで、今回の危機はユーロという固定相場制の本質的な欠陥が顕在化したにすぎない。


 現在のユーロ問題の本質を語っていますね。

 したがって、根本的な解決はなかなか難しいということでしょう。

 何でも、一緒になろうということは、リスクがあるということです。

 次元が違いますが、関西広域連合も慎重に考えなければならないということですかね。