孫正義「電田プロジェクト」は非現実的である。 | 奈良県議会議員 井岡正徳 オフィシャルブログ「明るく、元気に毎日がんばってます。」Powered by Ameba

孫正義「電田プロジェクト」は非現実的である。

 「電田プロジェクト」の最大の問題は、耕作放棄地が山間部などに点在し、太陽光発電に適した広い土地は、バラバラに点在している。

 しかも農地の取引は農地法で禁止されているので、農業委員会の許可がなければ転用できない。

 また、株式会社の参入も禁止されているので、企業が農地を高度利用することもできない。それを行政がSBに独占的に使わせるのは、減反の補助金で借り上げた土地を無償で供与するようなもので、不当な利益誘導ではないか。

 そして、農業振興地域の受益面積が減るため、井関や農道整備の為の補助金が使えなくなるケースが多い。

 基礎工事も必要で、形質の変更になるから、開発許可も必要かも知れない。すると、開発に伴う手続きや費用が必要だ。

 電線をつなぐのも大変だ。耕作放棄地の農地が点在しているため電柱が多く必要であり、その電柱用地の確保も必要であるし、電線の地役権も必要になる。

 一番の問題は、使用貸借や借地権などの権利関係が発生し、この権利関係が煩わしくなることで地主が農地を貸すこともためらうであろう。

 大規模で集約したメガソーラーなら可能だが、奈良県には非現実的である。

 知事さん昨日の答弁に意義申す。