関西広域連合について今後の奈良県は! | 奈良県議会議員 井岡正徳 オフィシャルブログ「明るく、元気に毎日がんばってます。」Powered by Ameba

関西広域連合について今後の奈良県は!

昨日は、関西広域連合の設立の経緯や政治的背景について、書き込みしましたが、今日は制度上の問題点について昨年の8月26日のブログを再び書いておきます。
 

2010-08-26 16:07:53
奈良県が関西広域連合に参加しない理由

 「関西広域連合」の設立準備に入った。当面は救急医療、防災、観光といった分野を中心に府県の枠を超えた事業を展開する構想である。関西広域機構の秋山喜久会長や大阪府の橋下徹知事らは早期設立の必要性を訴えている。
 だが、地方自治の根幹にも関わる重大な制度上の問題は先送りされ、今後、計画は様々な壁に突き当たるであろう。
 この広域連合も制度上の欠点として、意志決定の不明瞭さ、責任の所在の曖昧さ、住民による情報入手の困難さなど、自治の必要条件を欠いているのではないかと指摘をされている。
 特に、住民と広域連合との距離が遠くて、広域連合長の権限が強すぎ、それを監視する制度が整っていない。
 また制度上の改善策のひとつに、広域連合の執行機関や議会の選任方法があるとも言える。
 このような大規模な広域連合は、2元代表制のありかた自身が問われる制度だ。



 だが、もうすでに関西広域連合は動き出している。そして、今回の選挙で、多くの有権者はなぜ関西広域連合に入らないのだと、知事を始め県議会議員の候補者に対して質問があった。

 荒井知事は奈良県の利益を考えて今回の参加を見送ったのではあるが、やはり、このような県民の声を無視することはできないだろう。

 昨年年末に、京都で同志社大学教授の還暦パーティーがあり、そこで山田京都府知事と話す機会があっ
た。
 山田知事は私に「議会から、荒井知事に関西広域連合に入ってくれと働きかけをしてほしい。荒井知事は、官僚のトップまで上り詰められ参議院議員にもなられた。政治や行政・国の官僚機構も熟知されている。橋下知事に意見を言えるのは荒井知事しかいない、是非、組織の中に入っていただきたい。」
 と20分もの間こんこんと言われたのであります。

 したがって、この考えも一理あると思われますし、昨日の全国知事会長も荒井知事が推薦した山田知事が選出されたこともあり、国に対して関西が団結をして地方がもの申すこともしなければならないと思います。
 このようなことも視野に入れ、今後は議員間で検証しながら議論しそして結論を出し、知事に提言していきたいと思っています。