第10回佐世保俳句大会(2)一般の部入賞作品

・8/11。佐世保市中部地区コミュニティセンター。

・佐世保俳句大会実行委員会(髙永久子実行委員長)主催。佐世保市、佐世保市議会、佐世保市教育委員会、長崎新聞社、西日本新聞社、佐世保文化協会、俳人協会長崎県支部、長崎県俳人会後援。

・一般の部全投句数556句、小学生の部全投句数527句、中学生の部全投句数38句。

◎一般の部入賞作品
佐世保市長賞蝌蚪生るる池の濁りを産湯にし 白石彌生(平戸)

 ※籏先四十三特選一席、選牛飼瑞栄・小谷一夫佳作選。


佐世保市議会議長賞生涯に吐く嘘いくつ冷し瓜 湯川京子(大村)

 ※荒井千佐代特選一席、籏先四十三特選三席


佐世保市教育長賞タグ付けて仔牛遅日の高速道 馬場マチ子(佐々)

 ※吉岡乱水特選一席、荒井千佐代佳作選。


長崎新聞社賞風音(かざおと)のやがて夕立となりにけり 崎元美喜子(佐世保)

 ※小谷一夫特選一席、籏先四十三佳作選。


西日本新聞社賞桜貝ほどのしあはせあれば足る 萩原豊彦(伊万里)

 ※吉岡乱水特選ニ席永田桃花特選三席


佐世保文化協会賞聖五月産衣縫ふ針かがようて 江里口水子(長)崎

 ※相川正敏特選ニ席、吉岡乱水佳作選。


優秀賞】7句


★元寇の島に一竿武者幟 髙永久子(佐世保)

 ※相川正敏特選一席


★何もせずヒゲを剃りおる原爆忌 吉田治生(佐世保)

 ※永田桃花特選ニ席、籏先四十三佳作選。


★蕗味噌や生涯かけて母を恋ふ 奥村ちか(佐世保)

 ※永田桃花特選一席


★嬰抱きて茅の輪くぐりを繰り返す 中野教子(のりこ)(佐世保)

 ※髙永久子特選一席


★今日の色たたみて落つる木槿かな 松田勝子(佐世保)

 ※荒井千佐代特選ニ席、籏先四十三佳作選。


★編み進むたびに痩せゆく毛糸玉 松本裕子(大村)

 ※牛飼瑞栄特選ニ席、籏先四十三佳作選。


★寒梅や枝にまだ来ぬ鳥を描く 福嶋義則(佐世保)

 ※牛飼瑞栄特選一席


秀作賞】7句


★「君が代」の流るる基地や霾ぐもり 鴨川富子(佐世保)

 ※髙永久子特選ニ席


★一枚の枯葉足湯に加はりぬ 髙永久子(佐世保)

 ※相川正敏・牛飼瑞栄・籏先四十三佳作選。


★四十余年妻留守子留守神の留守 川岡末好(佐世保)

 ※小谷一夫・髙永久子・籏先四十三佳作選。


★ひらがなで思へばさくら散りさうな 早稲田りょう子(宮崎)

 ※荒井千佐代特選三席、永田桃花佳作選。


★流鏑馬の弦を鎮めて射りにけり 浦田結花(長崎)

 ※小谷一夫特選ニ席


★父の日の鍬一本の錆落とす 立木由比浪(長崎)

 ※牛飼瑞栄特選三席、相川正敏佳作選。


★舞ふ蝶に歩々を合せる弥撒の道 廣川富江(佐世保)

 ※籏先四十三特選ニ席


以上、一般の部でした。なお、流石に入賞されていた方々は他にもたくさん入選されていました。「佐世保俳句大会(3)」(小学生、中学生の部)に続きます。