5/30プレバト(俳句)。題「洗濯」。

(才能ランキング) DAIGO、川島如恵留、蓮見翔(ダウ90000)、水川かたまり(空気階段)、大友花恋。

    ※川島は冬のタイトル戦で6位にランクイン。蓮見は特待生候補。二児の父で「洗濯もめっちゃやってます」というDAIGO。「この春、新しい洗濯機を買ったんです」という大友。前回10点で夏井先生に叱られた水川。

(昇格試験)名人6段・皆藤愛子。

(番組の〆に相応しい句か否か)特別永世名人・梅沢富美男。


(以下、放送順)


◎才能あり2位、大友花恋、70点

★上京し洗うTシャツ独りぶん

    そうですね、一人で上京して一人で住めば洗濯もしないといけませんね。「Tシャツ」は「夏シャツ」の傍題。

    「独りぶん」は「一人分」「ひとり分」でいいような…。

    問題はやはり「上京し」という説明的なところかな。夏井先生も《一旦切って詠嘆した方が良い》として次のように添削されました。

▲上京洗うTシャツ独りぶん

◎才能なし最下位、水川かたまり、30点

★春昼に揺れるコートと短肌着

    「短肌着」は 裾が腰までの短めの肌着。ベビー用品は大体短肌着。「コート」は冬の季語、わざわざ入れなくても、「短肌着」だけでよかった…。「に」も説明的。

    添削は↓

▲春風や白きスタイと短肌着

    「スタイ」は従来のよだれかけをより機能的に改良したもの。


◎凡人4位、DAIGO、50点

★大中小干したTシャツ4人分

    大中小と大人用も子供用も四人分干した、という報告の句。もう少し情感が欲しいところ。

    夏井先生は《あまりにも普通》ということで次のように添削。

▼大中小Tシャツ風に四人分

    ↓(さらに)

▼大中小小Tシャツ風に四人分


◎凡人3位、川島如恵留、69点

★キャンプの夜乾いたシャツは煙の香

    「キャンプ」が季語。句は、キャンプの夜、昼間濡れたシャツを干していたのか、あるいは昼間のうちに川で洗ったかして干していたシャツが乾いたけれど煙の匂いがまだしている、という句か。

    作者によると、洗濯したわけではなくてキャンプから家に帰って干していたけど煙の匂いがした、ということのようでした。

    でもその辺のところは読者の鑑賞に任せてもいい俳句。

     夏井先生の添削は↓でした。

▼Tシャツに昨夜(よべ)のキャンプの煙の香

◎才能あり1位、蓮見翔、71点

★部屋からは洋画の予告夏の雲

    「部屋からは洋画の予告」から部屋の外ということのよう。「夏の雲」だから廊下ではなくやはりベランダ…。いかにも爽快な、気持ちのいい感じ。しかしそこまではわかりますが、洗濯物を干しているところとまでは分からない。

    夏井先生の添削は↓でしたが…。

▼ベランダの夏雲部屋からはサザン

    or,

▼ベランダの夏雲部屋からはニュース


    特待生に《昇格》でした。


◎(昇格試験)名人6段・皆藤愛子

★洗剤の封切る新緑の朝(あした)

    中七から下五までの句跨り。


夏井先生の査定のポイント《「封切る新緑の朝」という季語を含めたフレーズの是非》

    ↓(査定)

1ランク昇格《触覚も嗅覚も伝わる》《「封切る」からは触覚と嗅覚、また「緑」と「白」がひびき合う》


◎(番組の〆に相応しい句か否か)特別永世名人・梅沢富美男

★夜濯ぎや命すくなき星赤く

   梅沢さんはさそり座だそうです。「星が赤いのは死に近いから」(梅沢さん)だそうです。

    ↓(査定)

《ガッカリ》《知識をひけらかしたかった?》《「命すくなき」が知識、俳句は知識ではなく映像》

    ↓(添削)

▼夜濯や赤く老いたる星ひとつ

◎次回の題は「初デート」