4/18プレバト(俳句)。題「ブランコ」。

南果歩(初挑戦)、蓮見翔(演劇・コントユニットダウ90000。初挑戦)、二階堂高嗣(Kis-My-Ft2。38回目)、 近藤千尋(モデル。初挑戦)、水田信二(愛媛県出身。3回目)。査定ランキングは↓

 (才能ありが3名)

(昇格試験)名人8段・森口瑤子。

(番組の締めに相応しいか否か)特別永世名人・梅沢富美男。


(以下、放送順)


◎才能あり3位、近藤千尋、70点

★小さな手わが背押したる春の暮

    我々(視聴者)は、題が「ぶらんこ」と知っていますが、句単独からはどうでしょうか…。

    作者によると、「春の暮」には《少し気持ちが沈んでいる時というニュアンスを入れた》《わが子が私の背中を押してくれたことが励ましになった》とのこと。


夏井先生《気持ちはよく分かる。「押したる」は少し強すぎるかも。》

        ↓(添削)

▼小さき手のわが背を押せる春の暮

    ※「ぶらんこ」は入ってないですね。


◎才能あり2位、二階堂高嗣、70点

★初虹や背中を押され漕ぐ子供

    季語は「初虹」。やはりここでも「ぶらんこ」はない。シチュエーションは3位の句と似ていますが、こちらは「背中を押され漕ぐ子供」に焦点がある。


夏井先生《ブランコと書かないでブランコを表現した句、殆どの人がブランコを思う句と解釈した。背中を押され、そして漕ぎ出す子供。》


◎凡人4位、南果歩、50点

★ブランコと母待つ夕暮れ花吹雪

   季重なり。でも季語の軽重から考えると季語は「花吹雪」。また中8。中8は「夕暮れ」を「夕べ」にすればすぐ直る。「ブランコと母待つ夕べ花吹雪」。情感のある句です。


添削は先ず↓

▼ブランコに母待つ夕や花吹雪

        ↓(微調整)

▼ブランコと母待つ夕暮れに一人

(残るのは、1位と最下位。蓮見と水田。そして1位は蓮見と発表される)


◎才能なし最下位、水田信二、38点

★子らが去り未だ明るし遅日かな

    ああ、なるほど、でも「遅日」の説明ですね。


夏井先生《出来てるように見える句だが、これは季語「遅日」の説明。でもこういう季語を知っていることは褒めたい。勉強してる証拠だから。》

        ↓(添削)

▼公園の子らが去りたる遅日かな

   但し《直してもめちゃくちゃ普通の句》というお言葉付き。


◎才能あり1位、蓮見翔、71点

★故郷と同じ遊具や春の風

    ああ、公園の遊具を見て、ふと故郷を思い出したようですね。ここでも「ぶらんこ」は使ってない。


夏井先生《「故郷」から、読者それぞれの思いが湧く。「ぶらんこ」と具体的に書かれてないが、もし書かれたら、読者の感動が一人一人のものにならないのでここは「遊具」で良い。》


特待生への昇格については、夏井先生、「早々にもう一回来て ! “まぐれ”なのか本物なのかもう一度この目で確かめたい。期待はある。」 と。


◎(昇格試験)名人8段・森口瑤子

★ふわっとふらここ水平になる手前

    あ、なるほどね、ブランコが水平になる手前の、あの浮遊感!いいところを捉え、その感じを表現。「ふわっと」、「ふらここ」の語感(韻)もいい。


夏井先生の評価のポイントは《後半「水平になる手前」の是非》

        ↓(査定)

《1ランクUP》夏井先生《体感的描写が素晴らしく、体感を共有出来る。》


森口さん、名人9段になりました。


◎(番組の締めに相応しいか否か)特別永世名人・梅沢富美男

★廃校のぶらんこは夜(よ)にゆれており

夏井先生の査定は《ガッカリ!》《やっぱり、森口さんで締めた方が良い、笑。》


夏井先生《「廃校」「ぶらんこ」の取り合わせはベタであるがしかし、そこに「夜」を持って来たところはさすが。しかし作者はオカルトっぽさを出したかったようだから、よりそうするならば》として次のように添削。

▼廃校のぶらんこ夜(よる)を揺れており

        or

▼廃校や夜がぶらんこ揺すりおり


◎次回の題は「ふるさと」