2/15プレバト(俳句)。題は「刑事ドラマ」。

(ランキング査定)内藤剛志、紺野まひる、矢柴俊博、大友花恋、斎藤司(トレンディエンジェル)。

    ※全員、刑事ドラマに出ている俳優さん。

    ※紺野まひるさんがたまたま浜ちゃんの陰になっていますので↓

ランキングは↓

(才能あり1・2・3位、凡人4位、才能なし最下位)

(昇格試験)名人7段・森口瑤子

(番組〆の俳句)特別永世名人・梅沢富美男

   ※梅沢富美男さんは今年に入って”ガッカリ査定”が続いている。


(以下、放送順)


◎才能あり2位、矢柴俊博、70点

春の雲血のり右目に染みており

    あ、なるほど、死体役をしていて小道具の血糊が右目にしみてくる、と。死体役ですからもちろん動かないようにしていなければならない。春の晴れた日の撮影。とりあえず「〇〇〇〇〇血のり右目にしみてくる」かな。

    添削①↓

▲春の雲右目に染みてくる血のり

   さらに添削②↓

▲撮影のどか右目に染みてくる血のり

◎凡人4位、大友花恋、40点

★初刑事手錠震わす余寒かな

    「初刑事」は、題が「刑事ドラマ」だから、初めて刑事役を演じたときのこと。寒さ(春になってもまだのこる寒さ)で手錠(をかけるとき)が震えた……。

    やはりドラマでの初の刑事役とわかるように、ということと、「震わす」と「余寒」が近すぎるところかなあ。添削は↓

▲余寒なり手錠をかける初シーン

◎才能あり3位、紺野まひる、70点

★春夕焼台本ト書き「ここで泣く」

    ああ、これはよくわかりますね。ただ夏井先生も言われていましたが、やはり、刑事ドラマが題であるから、この句にはそのテーマ感が薄い。添削は↓

▲春夕焼ト書き犯人「ここで泣く」

(残るのは、才能あり1位と才能なし最下位。内藤剛志と斎藤司。そして才能あり1位は内藤剛志さんと発表されました)


◎才能なし最下位、斎藤司、38点

★冴えかえる帰宅後妻の取り調べ

    はは、これは面白い。でもやはりこれも刑事ドラマというテーマとは限らないかも。「取り調べ」に少しそのテーマ性があるにはあるが…。本人によると「刑事ドラマで撮影が延び帰宅が遅くなった。そして帰宅後も妻の取り調べ」と。


夏井先生は「内容が貧しい」とまで言い、次のように添削↓。

▲冴返る深夜の帰宅妻や待つ

   あら、こちらにも全く「刑事ドラマ」というテーマ性がない。また「妻や待つ」?!って…。


◎才能あり1位、内藤剛志、71点

★本職に黙礼される今年も春

    ああ、これも句だけからは刑事ドラマというテーマ性はない。でも内藤さんが作者だから、我々は、「本職」が警察官だとすぐわかりますね。さて夏井先生はテーマ性をどう出す?

▲本職に黙礼さるる春やまた

テーマ性は未解決でした、笑。


◎(昇格試験)名人7段・森口瑤子

★ロケバスに積む犯人の春日傘

    ああ、これは「ロケバス」「犯人の」で刑事ドラマというテーマ性あり。「犯人の春日傘」は少しわかりにくいかな。森口さんによると自分が犯人役の時、自分がお気に入りの日傘を持っていった」ということでした。


夏井先生の評価のポイントは《下五に季語「春日傘」を置いた効果の是非》、そして査定は《1ランクアップ》《ドラマの内容を想像させ、犯人像が浮き上がってくる。よく出来ました》


◎(番組〆の俳句)特別永世名人・梅沢富美男

★張り込みのあんぱん香る桜漬け

    ※形、内容ともに出来ている俳句ですが、刑事、張り込み、あんパン、あんパンに付いている桜漬け、全部凡人ワードですかねえ。


夏井先生の査定は《ガッカリ》《もっとギャップのある展開に出来る》。添削は↓

▲桜漬けほんのり張り込みのあんぱん

    どこにギャップ性?はは。添削は難しいね、笑。


◎次回の題は「カラオケ」