「俳句文学館」⅖号(2)「長崎県支部総会」(2023/7/16)報告記事。


 俳句文学館の7ページに昨年7/16の「長崎県支部総会」の報告記事が載っていました。(この時はまだ私は俳人協会の会員ではありませんでしたのでこういう会にはまだ一度も参加したことがありませんでした)。

米寿の4名をお祝い 長崎県支部総会・俳句会
 五月晴の7月16日(2023年)、13時より、久方ぶりに長崎市の長崎県勤労福祉会館にて長崎県支部定期総会・俳句大会が開催された。出席者は17名。 

 辻原晩夏副支部長の開会の辞、髙永久子支部長の挨拶の後、議長に支部長を選出し、議案の審議に入った。鴛渕和明事務局長より、令和4年度事業報告及び決算報告がなされ承認された。また、坂本幸代監事より監査報告がなされた。

 次に令和5年度事業計画及び収支予算案が可決された。その後、5年度米寿該当者4名の紹介があり、出席されていた木下慈子さんに、米寿のお祝いが贈られた。


 休憩をはさみ、西史紀副支部長の司会進行で、俳句大会となった。当季雑詠で1人2句投句。5句互選。田原より子さんが清澄に披講した後、入賞者を表彰。


 16時、来年度の出席者が1名でも増えることを願って会を結んだ。(永野潤子)


大会大賞

★星涼し野外映画のプレスリー 牛飼瑞栄


秀逸賞

★五月雨にずぶ濡れ帰る反抗期 髙永久子

★血の色の梯梧散り敷く殉教址 小林美智子


※うまいことにこのページには、佐賀県支部の総会・俳句会と熊本県支部の交流吟行句会の報告記事も載っていました。以下、その骨子です。


❍佐賀県支部総会・俳句会(大石ひろ女支部長)

高点句

★滝ひとつ生みしちからや山の神 小浜史都女

★傘寿まだ学びの途上月涼し 栗林白霜

★これよりの日日はふはりと髪洗ふ 大石ひろ女

★夜濯の手熨斗に足りるものばかり 桑原みわ子 

★梅雨長し効かぬと思ふ薬飲む 近藤陽子 

★父の日や戦死の父は二等兵 東島勝彦

★田から田へ落つる水音夕涼し 田久保峰香

★日の新樹雨の新樹と色重ね 大澤ヨシノ


❍熊本県支部交流吟行句会(中村汀女ゆかりの江津湖付近) 

吟行句】より

★たをやかにそよ風に乗る糸とんぼ 菅野隆明 

★湖風に吹かれ通しや蛇の衣 加藤いろは 

★炎昼に繋がれてゐる屋形船 若松節子

★風の音の膨らんでをり芭蕉林 児玉文子

★湖水にも空の広ごり雲の峰 坂本真二

★思ひ出の江津湖はいつも夏景色 坂本節子

★海の日の海へと注ぐ湖水かな 大海八緒

★父と娘二人羽織のボート漕ぐ 古賀一正

★髪洗ふ江津湖の水になにもかも 高宗孝輔

★ふさはしき色は翠か夏の湖 田島三閒