1/25プレバト。題「美容院」。

研ナオコ、君島十和子、武尊、柏木由紀(AKB48)、アインシュタイン河井ゆずる(アインシュタイン)

(昇格試験)名人・森口瑤子

(番組の〆)梅沢富美男


(以下、放送順)


◎才能なし、4位、君島十和子、38点

★先駆けて切り揃えし春待ちの朝

    ※中七から下五への句跨りと字余り。題の写真を見てない人には何を切り揃えたのかはわからない。とりあえず「先駆けて髪を切り待つ春を待つ」ぐらいかな?あるいは「短めに髪を切り待つ春を待つ」。

    夏井先生の添削は以下のごとし。

▲髪を切り揃えて春待ちの朝(あした)

    ※だったら「髪を切り揃えて春を待つ朝(あした)」でもいいのでは?


◎凡人、3位、研ナオコ、45点

★早いかな襟足すっきり春近し

    ※「襟足すっきり春近し」はまあ、わかります。「早いかな」は、作者によると「髪を短くするのはまだ早いかもしれないけれど」ということのよう。

    これも君島さんと同じような「待春」の句に近い。

    夏井先生の添削は以下の如し。

▲襟足をすっきり春近き鏡

    ※夏井先生はどうしても句跨りにしたいよう。


◎凡人、2位、柏木由紀、55点

★ほっとするパーマのヒーター冬の朝

    ※はは、わかりやすい句。夏井先生の添削は以下の如し。

▲ほのほのとパーマヒーター冬の朝

(残りのは1位と最下位、武尊と河井ゆずる。しかも1位は「特待生」だと。そして1位は河井ゆずる、と発表されました)


◎才能なし、最下位、武尊、25点

★金に染め宙舞う一月勝ち儀式

    ※「勝ち儀式」だから確かに勝負事だとはわかる。しかし、何を金に染める?「宙を舞う」とは?武尊はボクサーだから勝った時の胴上げ?題が「美容院」だと知っている我々は大体わかりますけどね。そうじゃない人にとっては何の事かはわからない。

    夏井先生の添削は以下の如し。

▲金髪に変え一月のゴング待つ

    ※おっ!定型に近くなっとる、笑。「金髪に変え一月の」はほぼ定型と考えてよい。


◎才能あり、1位、河井ゆずる、74点

★待春の病室祖母に巻くロッド

    ※あ、いいですね。季語「待春」がいいですね。上句と下の句を入れ替えてもよい。こういう感じの句跨りはよい。字も上手いですね。前回(2022/7/28)の「夏の空シャチの耳骨(じこつ)に響く笛」も良かったですね。

河井ゆずるさんは特待生になりました。

◎(昇格試験)名人、森口瑤子

★就活の黒髪は艶失せて冬

    ※ああ、これは…。就活が上手くいかなくて髪の艶も失せてしまった、という句。ちょっと暗すぎるイメージ。他に詠みようがなかったのでしょうか…。


夏井先生の評価のポイント《中七から下五に至る「艶失せて」という表現の是非》

    →査定は《現状維持》《理屈が見えて惜しい。俳句は映像にした方が良い》

    添削は以下の如し。

▲就活の黒髪木枯に束ぬ

◎(番組の〆)梅沢富美男

★髪の毛の挟まる雑誌四温かな

 ※いいところまでいっているのですがねえ。

 夏井先生の評価は《ガッカリ》《前回も「かな」でしたね。ヘタな「かな」は嫌い》

 添削は以下の如し。

▲切り髪の挟まる雑誌四温晴

◎次回の題は「鍋つゆ売り場」