1/7NHK短歌。選者は川野里子さん、司会はヒコロヒーさん。題「光」。

◎三十一音の物語

 川野里子さんの週の年間テーマは「“私”に出会おう」、今回のテーマは「破調はOK?」。“字余り”や“字足らず”をどう歌に生かすか、です。

 破調の例歌1 ↓

 「いいかどうかは読者が決める。」(川野里子さん)。

 そうですね、読んで不自然さがなければ全然問題ないですね。

  破調の例歌2 ↓

 「型にはまっているだけじゃ伝えられないことがある。溢れ出す破調。」(川野里子さん)

 逆に字足らずの例歌↓

 「いざ言おうとしても言いきれない。極度の緊張感で表現しようとしたら字足らずになった。」(川野里子さん)

◎入選6首 題「光」

★子育てはSFドラマ吾子たちが放つナントカ光線を受く 宮城県山元町 杜野詩季

★ゲーセンの蛍光灯に照らされてUFO追ってるみんな迷子で 東京都世田谷区 新井 将

★「そこのビル、その暗い部屋でパソコンに向かってるひと、光ってますよ」神奈川県藤沢市 ゆき

★百メートル向こうの窓に反射して元旦の光七時に居間へ 神奈川県横浜市 吉田和子

    ↑特選一席

★窓の下「きゃっ」という声少女らは冬の光に躓いたのか 長野県辰野町 井上武明

★真夜中の月に輝く背びれみせそれきり静かになった岬は 香川県高松市 樋口淳一郎


 入選歌及び佳作は「NHK短歌テキスト」3月号に掲載されます。現在募集中の川野里子さんへの投稿↓

◎「秀一郎、あむのココカラ短歌」

    「字足らずが不安に感じさせている。」(川野里子さん)
 そこで…。先ず結句を「僕が主人公」と整えて、第4句に何を入れるか?

   ↑内藤案1 「あまり魅力がない」(川野里子さん)

    ↑内藤案2 「1と同じ」(〃)

    ↑内藤案3 「これ、少しいいかも。《僕が主人公だ》と、トイレにこもり、自分に言いかけている、などと想像出来、歌に奥行きが少し出た。」(〃)

    「いい歌になっている。でもまだ良くなる。思ったことを順序通り述べられているので散文的。倒置法を使うともっと良くなる。」(〃)

      ↓(添削)

◎「ことばのバトン」

    ↓(引き継ぐのは、落語家の桂蝶の治さん)

◎再放送は、1月12日(金)午後2:10〜2:35。