12/24NHK俳句。兼題「靴」、選者は高野ムツオさん。


◎「語ろう!俳句」(句会)

(小野あらた、田中亜美)

   〇選句結果(1人2句選、特選は2点)

①向き合っている靴と靴虎落笛  高野ムツオ

    ※古坂・田中特選  4点、(すえよし選)

②凍土(とうど)踏み焦土を踏みし靴遺る  田中亜美

    ※小野特選、中西選  3点、(すえよし特選)

の靴踏みしめる無音音  古坂大魔王

    ※無点

④陽だまりの冬董や靴は新しき  中西アルノ

    ※高野特選、小野選

⑤靴下の丸まつてゐる炬燵かな  小野あらた

    ※中西特選、古坂・田中・高野選(つまり全員選)  5点


    ※私も選んでみました→(       )の所。


    ※主なコメント

       ・②「遺る」は「残る」で良かったのではないか。気持ちがこもりすぎる表現(言い過ぎ)より、目の前にその靴があるよ、とした方が臨場感がある。

       ・④リズムが悪いが、「冬菫や〇靴は〜」と一拍置いて読めば気にならないし、匠な表現かもしれない。

        ・③季重なりがもったいない。または「雪靴が雪踏みしめる無音音」とか、という方法もあった。


◎特選3句

★(一席)新しき雪靴まづは手を入るる 新潟県村上市 鈴木正芳

★(二席)人形のよごれぬ靴よ雪催 大阪府豊中市 葉村 直

★(三席)ストーブの前に家族の靴揃ふ 北海道札幌市 福原あさひ

 残り6句は月曜日にNHKのホームページに句評とともに掲載されます。なお、入選句及び佳作は「NHK俳句テキスト」2月号に掲載されます。次回の高野ムツオさんへわ投稿は↓