9/7プレバト。題「エレベーター」。
※和田は才能ナシからスタートし、今回が8回目。才能アリも2回経験済み。秋元は初挑戦で才能アリ1位を獲得した過去を持つ。松倉は作詞作曲が趣味なので言葉には自信の表情。斎藤は前回才能ナシ最下位。別の番組で夏井先生にほめられ自信をつけて戻ってきた。
(番組の〆に相応しい句か否か)特別永世名人・ 梅沢富美男。
(以下、放送順)
◎才能なし3位、松倉海斗、30点
なるほど、ハンカチの似合う社員の涼やかさ、ですかね?題のエレベーターは出て来ませんけど。
「季重なり」、「ハンカチも夏の季語」、「笑みは浮かべるもの」などの指摘が梅沢さんからありました。
夏井先生は「秋のハンカチ」として使おう、として次のように添削されました。
◎才能あり2位、和田アキ子、70点
和田アキ子さん、10月下旬にNHKホールにて今年のラストコンサートを予定しているそうで、その事に想像を膨らませて作ったそうです。「良夜」がいいですね。もちろん直しはなし。
(ここで、1位は斎藤司さんと発表)
◎才能なし最下位、秋元真夏、10点
季語は「若煙草」のようですが、「若煙草」は収穫されたばかりの煙草の葉(煙草はこの若煙草を干して乾燥させてから煙草を作る)。
で、この句は、〈若煙草を纏った君に気もそぞろ〉という風に書いてあります、笑。
↓(添削)
◎才能あり1位、斎藤司、72点
ああ、これ、いいですね。子供の手が小さくて以前は届かなかったエレベーターの2階ボタンに届いた、というのです。
斎藤氏の娘さんは現在5歳だそうで、斎藤氏の父親としての喜びに溢れています。もちろん直しなし。
◎(昇格試験)特待生5級・勝村政信
「この階で降りればいいのか」は、何かの理由でそう思った、ということは分かるような気がしますが、「鬼灯め」というのはなんでしょう?
作者の説明《鬼灯は死者の魂を導く提灯。エレベーターには人生を導くものがありそうな気がする。鬼灯の灯りが点いてそこで降りる。人生の決断。》
夏井先生の評価のポイント《中七「降りればいいのか」の口語の語り、下五「鬼灯め」という硬い表現の是非》
査定は《現状維持》《表現者っぽくなってきたが、なんか言い足りないところがある。》
↓(添削)
◎(昇格試験)名人4段・皆藤愛子
夏井先生の評価のポイント《上五「閉ボタン」から始まる語順の是非》
↓
結果《1ランク昇格》《カメラワークが効果的。理由の分からない焦燥、不安、秋愁。直しなし。》
◎(番組の〆に相応しい句か否か)特別永世名人・ 梅沢富美男
う〜ん。車椅子の人が白桃を大事そうに持ってて(大概は膝の上か)、車椅子用のエレベーターの階ボタンを押す、という光景のようですが。
白桃を落とさぬように気をつけながらの動作、という点が大事のようですから「白桃や」と切るのではなく白桃を下の方に続けたいところですね。
↓(査定)
《ガッカリ》《優しい句だが、何故「や」で切る?!切れすぎ。白桃が車椅子の人と一緒に存在する絵にすべし。》
夏井先生、梅沢さんには厳しいですね。でもこれはやはり仕方ない。
↓(添削)
◎次回の題は「夜食」