1/22NHK俳句。題「寒卵」。選者は星野高士さん、ゲストは城田優さん、司会は武井壮さん。
◎冒頭の俳句
ちょっと読み解くのに難解な気がする句ですが、北大路翼さんが著書『加藤楸邨の百句』の中で次のように書いておられました。参考に記します。
〈「寒卵どの曲線もかへりくる」『まぼろしの鹿』昭和38年
始まりも終はりもない曲線の無限ループ。寒卵といふ生命をぐるぐる廻る曲線は、魂の輪廻の縮図だ。一語も無駄のない句姿は、寒卵を凝視に凝視し抜いた傑作だと思ふ。真の写生といふものは、一瞬を捉へつつも、そこから永遠に広がつていく強度を持ち得る。永遠を知らない僕らが、永遠に近づくには、瞬間、瞬間を大切にしていく他はない。最初から永遠を詠むことは誰にも出来ないだらう。〉
◎今日の「会いたい俳人、12人」は、この加藤楸邨さんでした。
※自分のことにしろ人のことにしろ、そういうことってありますね。
◎入選9句
↑武井壮さんの特選。
↑星野さんの特選二席。
↑城田優さんの特選。
↑星野さんの特選一席。
↑星野さんの特選三席。
入選句及び佳作は「NHK俳句テキスト」3月号に掲載されます。
現在募集中の、星野高士さんへの投稿↓
〈役を演じる時は、精一杯、その役に合った話し方を心がけているが、やっぱりこれまでの自分の体験などを通して演じているような気がする。俳句もたぶんそういうところがあるのではないか、と思った。次回、この番組に出る時は、いい句を作って持って来れそうな気がする。〉
と言っていました。
◎番組で、もう一句、星野高士さんの俳句が紹介されました。
◎再放送は、1月27日(金)午後2:35〜3:00。