昨日、「第15回角川全国俳句大賞」における長崎県からの入選句を紹介しましたが、この大会の入賞句がわかりました。

https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/contest/haiku575/sp/15th_list.php

○全応募数11564句(自由題8502句、題詠3062句)

○自由題部門は、予備選考→選考委員10名による特選5句、秀逸20句選。

○題詠部門も同様に、予備選考→選考委員10名による特選2句、秀逸5句選。

○選考委員の選考とは別に、各地の選者が都道府県ごとの審査を担当。予備選考→都道府県賞を決定。

○両部門とも、選考委員選出作品、及び都道府県賞作品を対象として、大賞、準賞、特別賞を決定。

※募集期間は昨年の4月25日〜9月30日だったようです。(私は出した記録がないので出してないようです)。


自由題大賞】(副賞10万円)

▪️平百歳の初日を浴びて牛みがく 静岡県 岩城英雄


題詠部門大賞】(副賞10万円)

▪️雨とのみ日記に記す桜桃忌 栃木県 平野暢行


自由題準賞】(副賞3万円)

▪️咲くままに散るままにして貴船菊 富山県 荒田眞智子

▪️同じ話聞きに母訪ふ秋深し 東京都 関戸信治

▪️摑み上げこれ別嬪と海鼠売 兵庫県 彼末凱次


題詠部門準賞】(副賞3万円)

▪️帰省子のまづは豪雨の跡に佇つ 東京都 尾上潤一


審査委員会特別賞

▪️妻死ぬときは手枕をして合歓の花 大阪府 森 佳月

▪️アフガンの空想ひつつ布団干す 滋賀県福田 漣

▪️しばらくは風のかたちの芒原 東京都 曽根新五郎

▪️霧雨や鉄路はアウシュビッツへと 群馬県 大澤十八番

▪️恐竜の化石の山も時雨れけり 岩手県 和城弘志

▪️父在りし頃の大皿粽解く 神奈川県 佐藤 久

▪️新巻の一息吐きし鰓のまま 岐阜県 長尾沙知子


WEB賞】(「WEB賞」はインターネットからの投稿のみが対象)

▪️あの雀いつもの雀朝曇 徳島県 新井久実


自由題部門 角川文化振興財団賞

▪️登れさう冬日のメタセコイアなら 群馬県 飯塚柚花


題詠部門 角川文化振興財団賞

▪️みんなみへ雨装束の秋遍路 徳島県 阿部ますみ


自由題部門 ことぶき賞】(ことぶき賞は入賞作品の中の90歳以上の方が対象)

▪️弟の墓を洗って老いにけり 新潟県 松村喜房


題詠部門 ことぶき賞

▪️一切を捨て八月の雨を聴く 山梨県 萩原天香


※上記以外に、各種特別賞、選者特選・秀逸、都道府県賞があり、その中に昨日書きました通り以下の長崎県の方が入選されたということですね。


▪️立秋の月や火照(ほてり)しまま上る 長崎市 吉田志津子 自由題部門 西村和子特選

▪️瓢箪の形をすべる雨滴かな 佐世保市 牛飼瑞栄 題詠部門 正木ゆう子特選

▪️石室の魂呼び起こす男梅雨 大村市 松本裕子 題詠部門 正木ゆう子秀逸選・西山常好選 長崎新聞社賞


※入賞者の中に、曽根新五郎さんがいらっしゃいますね。曽根さんは昨年の14回にも一昨年の第13回でも入賞されていました。(それ以前はまだ調べていません)。

▪️こなごなの煮干の目玉原爆忌(第13回題詠部門準賞)

▪️遠くまで飛魚の飛ぶ喪あけかな(第14回自由題部門準賞)


※第12回角川全国短歌大賞は↓をどうぞ。

https://www.kadokawa-zaidan.or.jp/contest/tanka57577/sp/


※昨年は私も参加していたようです。ブログにも書いてますから。↓