1/12NHK短歌。テーマ「ボクシング」。選者は佐佐木頼綱さん。ゲストは南海キャンディーズの山崎静代。出演、カン・ハンナ。司会 星野真里。

しずちゃんは言うまでもなくボクサーとして活躍した。頼綱氏はキックボクサーでもあったそうです。


◎冒頭のテーマに因む佐佐木頼綱さんの短歌

▪️立ち上がる気持ちに<我>と名を付けてリングシューズの紐結び終ふ 佐佐木頼綱 


もう一首、番組の途中で紹介された短歌。

◎□の中に何を入れる(or何が入る)?

紫はカン・ハンナ、緑はしずちゃん、青は星野真里。元歌は↓でした。

▪️ボクサーに思想は問うな定型詩より凄まじき四角い荒野 福島泰樹


◎入選歌9首と佐佐木頼綱さんの特選

しずちゃんの特選予想歌は、

「グローブを捨てられないでいる人が子を抱くときの手のやわらかさ 千葉県千葉市 芍薬」

ああ、しずちゃんがこの句を選んだのはわかるような気がしますねえ。


カンちゃんの特選予想歌は、

「自転車と錆びたバイクが集まって脈打つ夜のボクシングジム 滋賀県大津市 中村嘉宏」

夜のボクシングジムの雰囲気がよく表現されていると思いました。この歌、頼綱さんの一席にもなりました。


星野さんの特選予想歌は、

「朝焼けのホームで一人の少年がシャドーボクシングする無人駅 宮崎県日南市 田中啓子」


私が好きだったのは、

「自らへタオルを投げるようにして上司へ出した退職届 愛媛県八幡浜市 三浦将崇」

円満な定年退職ではなく中途退職。止むに止まれず退職届を出す者の無念さ、でしょうか。


◎短歌対決。あるエピソードで選者とその他の人たちが短歌を作る。しずちゃんはクリンチはしなかったそうです。

(↑頼綱氏)

(↑しずちゃんたち)


(ディベート)

・頼綱氏の歌、最後の「生きる誇りを」、歌をまとめた、という印象。(カン・ハンナ)


・しずちゃんの歌、初句切れ→素人っぽい印象の歌になる。「ダウン前」のところ、もう少し細やかなものにすれば、後ろの方が引き立つ。(頼綱氏)


対決は、引き分け。