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✏12月9日NHK俳句。 (0:40頃から見ましたので最初の頃は見逃しました)。

〇選者:岸本尚毅さん、司会:岸本葉子さん、ゲストは岩崎う大さん。

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※岩崎う大(いわさき うだい)=1978/9/18~。40歳。お笑いコンビかもめんたるのメンバー。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。

🔵今日の入選9句

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〇岸本葉子さんの特選予想句、9番

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★水気なき冬田の氷ふみしだく(埼玉県上尾市 山田正雄)

〇う大さんの特選予想句、6番

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★冬田より一段高き鉄路かな(三重県桑名市 森田敏昭)

〇私の予想句、5番かなあ。

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★白々と明くる夜空や冬田あり(滋賀県大津市 中山善仁)

岸本尚毅さんは《読むときに「や」で一旦休み、下五の「冬田あり」と読むと場面の展開して面白い》と言われてましたが、私は「白々と明くる夜空の冬田かな」でいいのではないかと思いました。でも確かに岸本さんの言われた通りかもしれませんね。

〇岸本尚毅さんが選んだ特選三句
【一席】9番句(写真↑。岸本葉子さんの特選予想句)

岸本さんは、《季重なりだが、「冬田」を季語、「氷」は物と考えればよい》と言われていました。

【二席】8番句

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★冬の田を囲む校舎の山と川(神奈川県川崎市 迎原夫)

【三席】7番句

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★柿の木と秋十三夜つつがなく(山梨県甲府市 内藤研象)

「柿の木」は季語ではないと思いますけど「秋十三夜」は確かに季重なり。しかし、岸本さんは《確かに季語のオンパレードのようになっているが「秋十三夜」と敢えて言うことによってこの「秋」という一語が句全体を包み秋の雰囲気を高めている》と仰っていました。この頃「季重なり公式論」一辺倒に異議を唱える言動が俳句界にあるのかも。因みに「十三夜」は、旧暦9月13日の夜を言う。旧暦8月15日の十五夜とともに月見をする(「後の月」)。

以下、他の入選作品です。

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🔵岸本尚毅の「俳人養成所・添削十番稽古」

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※《わざと字余りにして少し千鳥を柔らかくして、冬田に焦点を絞る》(岸本尚毅)

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※《中7をわざと字余りにして下5と対句に》(岸本尚毅)

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※《「を」をいれて少し滑らかにした。「門」はわかるので要らない》(岸本尚毅)

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※《「や」を入れて一呼吸おいた》(岸本尚毅)

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🔵次回(今募集中の俳句「梅」。

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NHK俳句の兼題はもう春です。

以上、今日のNHK俳句でした。