イメージ 1


✏『NHK俳句』4月号に、「わが師を語る」コーナーで、井上康明さんが、「飯田龍太」を書いておられました。

私はあまりこれまで飯田蛇笏さんや龍太さんのことを知らずに来ましたが、その弟子の福田甲子雄さんの俳句は貪るように読みました。何故かと言いますと、数年前にある方から《「花曇」ふるさと俳句大会》に参加(投句)してみないかと誘われ、この大会が福田甲子雄さんを偲んで行われる大会であるということでしたからです。その時は、福田さんの俳句があまりにも素晴らしく奥の深いもので圧倒されてしまい、ついには「こんな俳人を偲んで拙い俳句を投句するなんてとんでもないことだ❗」と思ってしまって投句を断念してしまいましたが。それからはしかし機会がある毎に福田甲子雄さんの俳句は読んでいます。今年も大会には投句させていただきました。この間もこのブログに福田甲子雄さんのことは書きました。
https://blogs.yahoo.co.jp/ajlf4921/15409922.html

しかし、その師である龍太さんや蛇笏さんのことはあまりよく知りません。勿論ことある毎に例句などでちょくちょく目にはしています。でも正直あんまり記憶に残るような句にお目にかからないというのが実情です。下に記載した句は勿論知っています。

(飯田蛇笏)
★降る雪や玉のごとくにランプ拭く
★ながき夜の枕かかへて俳諧師
★秋燈にねむり覚むるや句三昧
★芋の露連山影を正しうす
★たましひのたとへば秋のほたるかな
★なきがらや秋風かよふ鼻の穴
★をりとりてはらりとおもきすすきかな
★くろがねの秋の風鈴鳴りにけり

(飯田龍太)
★水澄みて四方に関ある甲斐の国
★いきいきと三月生る雲の奥
★大寒の一戸もかくれなき故郷
★一月の川一月の谷の中
★かたつむり甲斐も信濃も雨の中
★白梅のあと紅梅の深空あり

いつかはまとめてちゃんと勉強しなけりゃいかんな、とは勿論思ってはいますが、なかなかというのが実情です。

🔴今回図らずも、『NHK俳句』の4月号に井上康明さんが「飯田龍太」を取り上げて下さっていました。ちょうどいい勉強の機会をいただいたと思い、今回はその記事を私なりにまとめてみることにしました。もちろん、単にまとめるのではなく、まとめつつ学ぶ、というやり方です。根気を覚悟しつつ。

🔵記事は飯田龍太さんの「略歴紹介」と「龍太先生の思い出」という小文、そして「龍太さんの俳句20句」が紹介され、それぞれ一行ずつ井上さんの簡単な解説が添えられていました。

イメージ 2

イメージ 3


イメージ 4


イメージ 5


明日からそれらを私なりにまとめていってみたいと思っています。今日は前置きが長くなってしまいましたのでここまでにしておきます。

🔴今日のところは、上に挙げた蛇笏さんと龍太さんの俳句を鑑賞、堪能して下されば嬉しく思います。
また併せて上にあるURLから福田甲子雄さんの俳句を見ていただければ嬉しいです。
出来ましたら鑑賞文を書いていただければもっと嬉しいです。その時はこのブログにページを設けます。

🔵【井上康明(いのうえ・やすあき)氏】昭和27(1952)年、山梨県生まれ。二十代から俳句を始め、飯田龍太に師事し「雲母」会員となる。平成4(1992)年8月「雲母」終刊。平成5年3月「白露」(廣瀬直人主宰)創刊同人。平成24年6月「白露」終刊。平成25年1月「郭公(かっこう)」創刊、主宰。句集『四方』『峡谷』など。
★盆の月光ふり捨てつつのぼる(井上康明)
★ふかふかの手袋が持つ通信簿(〃)

〈2〉に続きます。