イメージ 1

✏10/8NHK俳句を記録しました。選者:高柳克弘さん。兼題「虫」。

〇 今日の選者は高柳克弘さん、ゲストはお笑い芸人「かもめんたる」の岩崎う大さん、司会はいつもの通り岸本葉子さん。

イメージ 2


〇 イメージ画と俳句は

イメージ 3


★虫の音や私も入れて私たち(野口る理)☀

結構難解な句の様に思いましたが、何回か、特に「私も入れて私たち」の所を口で繰り返していると解るように感じました。それが「虫の音」と直結しますとその時の、夜の中での自然(虫たち)との一体感。

〇 今日の入選9句、

イメージ 4


・ゲスト(岩崎う大さん)の特選予想句は、3番の「虫の闇先生がゐた友がゐた」

イメージ 5


・岸本さんの特選予想句は、2番の「虫の夜や源氏の君の牛車着く」

イメージ 6


・私の好きな句は、6番の「包まれてしまへば我も闇の虫」でしたが、これが特選になるかどうか。この句はイメージ画の時の「虫の音や私も入れて私たち」という野口る理さんの句とも通じるように感じました。

イメージ 7


・高柳さんが選んだ特選3句は、

【一席】7 朔太郎より孤独かも虫すだく

イメージ 8


萩原朔太郎をよくご存知の方の句なのでしょうね。

【二席】8 行乞の旅の東雲虫の声

イメージ 9


おっ!作者のお名前は俳句ポストにもよく出て来ます。Facebookでは私の友だちでもあります。早速お祝いのメッセージを入れました。句は山頭火のイメージでしょうかね?。

松尾さんから「投句だけは諦めずに続けていたら、こんなすごい事が起こるんですね🎶嬉しいです😄」とのお返事をいただきました。

【三席】5 指揮棒は焼き鳥の串虫の声

イメージ 10


素直な詠み口で映像が浮かぶ句ですね😄

私(すえよし)も3句出しましたが、佳作の中に入れるかどうか。掲載は12月号です。

※次回、高柳さんの時の兼題は「氷柱」で、投句締め切りは10/25。

〇 添削コーナー

イメージ 11


【原句】鳴きやめば虫籠虫の柩かな

よくわかる句ですか、中七が窮屈、特に漢字ばかりだからよけいにそう感じますね。また意味的には「虫籠」「虫の柩かな」ですから詰め込み過ぎという感もありますかね?

で、高柳さんの【添削句】は、

★虫籠は虫の柩や鳴きやめば

でした。

〇 俳句の作り方コーナー。

高柳さんは、俳句を作る際に、自分が【大切にしているものを詠む】ということを大事にされています。それで毎回、ゲストが大切にしているものを挙げ、それを俳句にして持って来ます。今日のゲストの岩崎う大さんの大切なものは「ブーツ」でした。

イメージ 12


そして俳句、

イメージ 13


★ブーツマン風踏む踵に秋香り(岩崎う大)

岩崎さんの説明によると「《ブーツマン》はブーツを履いた自分を洒落て表現したもの。《秋の香り》は銀杏を踏んだときの匂いのこと」との事。

私(すえよし)は説明を聞いてすぐ、だとすればやはりはっきりと具体的に「銀杏」を入れた方がいいかな?と思いましたが、やはり、高柳さんも「《ブーツマン》や《風踏む》という所、面白い。だが、俳句は即物的な表現がよい。やはり《銀杏》を入れた方がよい」として、

イメージ 14


★ブーツマン風を踏み銀杏を踏む(添削句)

※「風を踏み銀杏を踏みブーツマン」でも、とも。
私(すえよし)は、こちらの方がいいような気がします。やっぱり俳句は句またがりより定型がいいですね。

〇 「高柳克弘の今日の一言」

イメージ 15


【自分の中に他者を持つ】

「客観的な目のこと。俳句は、自分の作品から他者に自分が表現していることが伝わるかどうかが大切。そういう他者を自分の中に持つということ。」(高柳克弘)

※以上です。何か他に大事なことを聴き逃しているかもしれませんので、もしありましたら補完お願いします。

☀野口る理=1986年鳥取県生まれ。高校生のとき、瀬戸内寂聴の文学塾に参加したことをきっかけに俳句をはじめる。聖心女子大学大学院修士課程修了。2011年、神野紗希、江渡華子とともに俳句ウェブマガジン「スピカ」創刊。同年、邑書林のアンソロジー『俳コレ』に巻頭100句入集。2013年、第一句集『しやりり』を刊行、同句集で第5回田中裕明賞次点。2017年、左右社のアンソロジー『天の川銀河発電所』入集。代表句に
「初雪やリボン逃げ出すかたちして」
「虫の音や私も入れて私たち」
など。洞察と思索を生かした知性的な作風で、坪内稔典は「感動派」に対する新しい「表現派」の女性俳人として評価している。(Wikipediaより)