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🔵10/24佐世保俳句大会3️⃣
🔵秀作賞9句。敬称略。
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🔵秀作賞

💐地下足袋を買ひぬ勤労感謝の日(宮木久代。高田緑風・西山常好・永野𤄃子佳作選)

*宮木さんは
★目の涼し未来見つむる卒業子(永野𤄃子佳作選)
も入選です。

💐日焼けの子蛇口全開顔洗ふ(田中良秉=りょうへい。高田緑風・縣恒則・江田雅子佳作選)

※田中さんは
★肩を借り交はす白靴一歩二歩(縣恒則佳作選)
も入選です。

💐梅干して母の匂ひの中にゐる(紀弘子。片山白城・西山常好・永野𤄃子佳作選)

💐薫風や聖母マリアへ母の試歩(廣川富江。片山白城特選。縣恒則佳作選)

💐春泥の靴ならびたる保育園(大久保幸子。縣恒則佳作選。牛飼瑞栄特選)

💐夕暮の影を重ねて白ぼたん(豊村喜和子。江田雅子特選)

💐麦秋や無冠の父の農日記(原田幸子。片山白城佳作選)

*原田さんのその他の入選句

★更衣をさせたき母の遺影かな(牛飼瑞栄佳作選)

💐落し文転がつてをり番所址(植松秀子。片山白城特選)

💐生くるとは明日があること茄子の花(西山常好。永野𤄃子特選)

※西山先生のその他の入選句

★帰る家ありて西瓜の重さかな(永野𤄃子佳作選)

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村上護著「きょうの一句」より。11/6。

★思ひ出てうときを訪ふや冬隣(松瀬青々)

*俳句を始めた頃にこの「隣」という言葉が季節の後に付いているのを知ったときはよくはわからないけどまるで人事的な感じを受けてなんとなくほのぼのとしたものを感じたのを思い出します。季節の移ろいになんとなく親しみを感じると言ったらいいでしょうかね。

ですから例えばこの句の場合は、秋が行きもうすぐ冬だなあと思っていたらふと友だちか誰かを思い出した、そう言えばずいぶん会ってないなあ、訪ねてみようかなあ、という具合。

*松瀬青々=1869~1937。大阪生まれ。「倦鳥」創刊主宰。句集「妻木」など。

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明日(11/7)の「きょうの一句」は

★冬となり光の中のきつね雨(長谷川双魚)

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