先日マーケティングに長年精通している方同士の対談を見て、注目されることによって本来の主旨が失われたり、言葉の定義が変わってしまうことがあるなと勉強させてもらいました。

 

マーケティングというのは、商品を認知させたり広めていくための方法論として近年よく耳にする言葉でもありますが、言葉として広まったのは最近でもその行為自体は商売において重要な要素なので、言葉はなくても昔からやっていたことではあります。

今回対談をされていた方は、誰でも知っているような大ヒット商品をいくつも手掛けた方ですが、大ヒット商品を生むには様々な手を打っています。

しかしその一部だけフォーカスされて、マーケティングという言葉が独り歩きしてしまった為、その方達が実際にやってきた考え方や行動と、今取り沙汰されているマーケティングの理論は乖離があるそうです。

 

マーケティングと聞くとビジネスをやられている方は毎日のように耳にする言葉だと思いますが、どうやって伝えるかという伝え方が肝のように考えている方が多いと思います。

SNSの上手い活用方法であったり、SNSの中でもTik Tokやインスタグラム、ツイッターの使い分けであったり、SNSの特性やバズらせ方を事細かに分析したりします。

 

しかしその前段階として、誰に、何を伝えるか、という大前提があります。

誰かに何かを伝えたい、それがあって初めて、どうやって伝えるかという話になります。

しかし現代では、そこを無視して、どうやって伝えるかに集中してしまっているケースが多々あります。

対象者を定める前に伝え方を考えるのはおかしな話です。

 

ではどうしてこうなってしまったかというと、大ヒット商品が生まれた背景には伝え方が大きなポイントであることは間違いありません。

ひと昔前であれば、テレビCMであったり、電車の中吊りであったり、新聞雑誌の広告を工夫に工夫を重ね、試行錯誤の上大ヒットに繋げています。

そこで多くの企業は「マーケティング事業部」のような部署を設立し、伝え方を追求するようになりました。

すると伝え方の部分だけ切り取るので、誰に何をという点がおざなりになってきます。

営業マンが今対応しているお客さんへ伝え方を考えるのは自然な流れですが、伝え方だけを切り取って考えてしまうと、机上の空論になってしまいます。

 

なので、対談されていた方もよくマーケティングについての相談を受けるそうですが、その殆どが伝え方のみにフォーカスしていて、誰に何をという話がないので、イメージができないそうです。

誰に何を何故伝えるのか、至極シンプルですが、盲点だなと思いました。

 

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