仕事をやっていると、人と人との間に入ることって結構あると思います。

営業担当者でも、取引業者と決裁権のある自分の上司の間に位置したり、社内でも上司と部下に挟まれたり(いわゆる中間管理職)と、様々な立ち位置の多くは人と人との間です。

 

不動産の仲介でも賃貸では貸主(主にオーナーさん)と借主(主に入居者)、売買では売主と買主の間に不動産会社が入ります。(時には2社)

お互いが合意するよう話を纏める訳ですが、それぞれの要望をどのように落とし込むかが腕の見せ所です。

安易に一方の希望をもう一方に伝えてもダメですし、お互いの希望の間を取ることも多くの場合上手くいきません。

どちらの希望も叶えていないので。

 

よくあるのが「ダメ元で聞いてもらえませんか?」という安易な要望です。

仮に要望する人を甲、要望される人を乙とします。

これはそのポイントが契約の可否を左右するなら別ですが、契約前提の場合は、甲さんの要望を乙さんに話すのはやめた方が良いでしょう。

間に入る仲介人がそのまま伝書鳩のように乙さんに聞いてしまうと、乙さんから見る甲さんの印象も悪くなりますし、間に入っている仲介人の印象も悪くなります。

仲介人の立場であるならば、なるべく乙さんには聞かず甲さんに上手く説明して収めた方が無難です。

もし甲さんの立場であるならば、仲介人に乙さんに交渉できる内容か相談するのは問題ないと思います。

ただし仲介人のセンスが無く、そのまま乙さんに伝えてしまうような伝書鳩タイプの場合は、甲さん自身にマイナスに作用する可能性があるので要注意です。

 

「ダメ元で聞いてもらえませんか?」と言われた時にどうするべきか、これは営業マンの間で起こるあるあるの話だと思いますが、こればかりは甲さんや乙さんがどのような人か、間に入る自分自身との関係性はどうか、その他諸々の状況がケースバイケースなので、単純な答えはありません。

上司に相談すると「甲さんや乙さんはどういう人?これまでの流れは?」といった確認がされると思います。

全く同じ事例はありませんが、似たような事例はあるはずなので、ケーススタディが有効です。

場数をこなすと慣れてきますが、今あるご自身の家庭や会社、コミュニティにおける立ち位置や、身の回りの関係性等、丁寧に考えてみると状況が改善することもあると思います。

 

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