2019年7月23日

忘れられない日

 

 

 

 

その日は16年ずっと背中を追ってきた鳥谷様が

100日ぶりにショートスタメン出場し

日本記録を樹立した日でもありました

 

 

いつも以上に野球中継に張り付いていたら

聴き慣れた自分の歌声が流れてきました

 

 

スマホが壊れた!とおもいました

急にバックグラウンド再生が始まったなって

停止しなきゃと操作しているうちに

家族や知人からLINEが来ました

 

 

「『アイキャントライ』が、

 甲子園で流れてる!!!」

 

 

 

 

混乱しつつスマホをのぞき込むと

リリーフカーに乗って岩崎優投手が現れたのです

そこには勿論鳥谷様もいらっしゃいました

 

 

ところどころ実況アナの声でかき消され

甲子園のざわめきにかき消される歌声が

妙にリアルでした

 

 

それは小さい頃から大好きな風景で

そこになぜか自分の歌声が混ざっていた

 

 

Twitterを開いて知ったのは

この日から岩崎投手が

『アイキャントライ』/河野万里奈に

登場曲を変更したということです

 

 

 ➤最後のほう鼻をすする音が入っている…

 

 

岩崎優投手

2014年に阪神タイガース入団

背番号67

重心の低い綺麗なフォーム

目が「へ」の形になるTHE「優」な笑顔😊

これが前から抱いていた印象(河野調べ)

 

 

我が家では特に兄が岩崎投手の大ファンで

「低い所から低い所に突き刺さるストレート!」

「パワプロではいつも勝ちパターンに岩崎を入れてきた!」

と鼻息荒く語っていたなあ

 

 

 

 

今季前半はインフルエンザや体の不調に苦しみ

鳴尾浜で奮闘されていました

ご自身のお誕生日6/19に一軍登録されると

3日後には今季初勝利を挙げてヒーローに

後半からはもう皆様ご存知のとおり

安心と信頼の「勝利の方程式」へ

 

 

7月23日以降の成績は

31登板 防御率0.87

2勝0敗 20ホールド

 

 

 

 

 

CSファーストステージ第1戦

横浜スタジアムにて

三者連続三振を奪ったあとの咆哮

あれはたぶんわたしおばあちゃんになっても忘れないとおもいます

 

 

ポーカーフェイスに秘めた個性と情熱がたまらなくてこちらが泣いてしまいました

 

 

 
 

実は一度、試合前の岩崎投手に

ご挨拶できる機会がありました

 

 

日刊スポーツの記者さんがタイミングを見計らってお声がけくださりましたが

 

 

「ただの野球オタクなのでたぶん何も話せませんよどうしよう」

「透明人間になりたい」

 

 

などと供述していたとおりわたしは

 

 

「お疲れ様です」

「応援しています」

 

 

この二言しか発せた記憶がありません

岩崎投手は「😊」こう微笑んでおられました

 

 

➤その時の様子を奇跡的に撮っていたかたがいらっしゃいました(ツイート掲載許可もいただきました)(ありがとうございます)

 

 

 

 

「登場曲の理由聞けばよかったのに🤣」

 

 

と、あとで記者さんに笑われましたが

じつは文春野球コラム(著:スポニチ遠藤礼さん)

のおかげで先にその答えを知っていたのです

 

 

「2軍にいる時、励みになった曲なので」

記者泣かせの“ソルティー”岩崎優 現状に満足しない男の秘めたる思い 文春野球コラム ペナントレース2019

 

 

このお言葉がまた、嬉しかったとても

ちゃんと歌手として選ばれたんだとおもえて

 

 

あらゆる繋がりのある世界で 

岩崎投手の苦楽に寄り添って

パワーの一部として選んでいただけたなら

これほど幸せなことはありません

 

 

 
 

あと二つ嬉しかったことがあって

 

 

一つ目は、岩崎投手のファンも

一緒にこの曲を愛してくださっていることです

 

 

わたしよりずっと長く深く岩崎投手を応援されている方も多いとおもうのに

甲子園で流れるたびに動画をくださったり

ご活躍を称える際に『アイキャントライ』に触れてくださったり

 

 

「ファンはアーティストの鏡」

これはわたし自身大切にしている言葉ですが

岩崎投手とファンの皆様のおかげで

さらに説得力が増しました

 

 

 

 

二つ目は、何よりマリナーズが

一緒に喜んでくれていることです

 

 

野球への興味あるなし関係なく

ものすっごく喜んでくれたよね

 

 

わたしは昔からずっと独りで殻にこもって

歌と野球にすがっとったけん

あなたと同じことを同じように喜べることが

夢みたいに幸せやったよ

あなたがいてくれたけん今があるよって

手を握って強く強く言いたいよ

これからも一緒に味わいたいよ

 

 

 

 

「どこで歌いたいですか?」

デビュー当時から

よくインタビューで聞かれては

なかなか本音を言えずにいました

 

 

なぜなら

笑われるのが嫌だったからと

どこかで叶わないと思っていたからでしょう

 

 

だけど祖母の代からずっと憧れていたのは

あらゆる素敵なライブハウス以上に

聖地・甲子園だったのです

 

 

それがまさかこのように

憧れの選手さんの登場曲として

試合の一部として甲子園に歌が鳴り響き

ときに一緒に歌ってくれる人もいる

というような叶いかたをするとは

 

 

岩崎投手のおかげです

マリナーズのおかげです

 

 

 

 

つい最近もドラフト指名を受けたルーキーさんが

「夢を与えられる選手になりたい」

 

 

とおっしゃっていた(素敵)けれど

 

 

岩崎投手がまさにそれだとおもいました

プレーでチームやファンに夢を魅せるだけで

世界一美しいのに

 

 

一人の歌手とその仲間の

夢まで叶えてくださいました

 

 

NPB AWARDSならぬ

(Nippon Professional Baseball Organization)

MPB AWARDSのMVPは

 (Marinars Professional Baseball Organization?!)

岩崎優投手です

 

 

本当に2019年シーズンお疲れ様でした

最高の夢をありがとうございました

これからもずっと 

マリナーズ一同応援させてください

 

 

《I can't lie.

 I can try.

 挑み続けるあなたに栄冠を》