当社の取締役の米倉が面白い記事がありました。

今日は講師陣ともよく話している「幼少期の目標設定」について。

PebyCollegeの勉強系レッスンでは、認知能力だけではなく非認知能力も伸ばすために「マインクエストシート」というツールを使って目標設定をしています。

どんな分野でも、目標を持たせて子どもを頑張らせることは多いと思うのですが、今日は「子どもに任せる目標設定は、実は子どもの成長を止める危険性を孕んでいるよ」というお話です。
 
まず大前提として、幼少期には「絶対に達成できないことが分かっている目標は、立てない方がいい」ということを知っておいて下さい。 

目標が達成できない経験を繰り返すと、子どもは自己否定に陥るという有名な研究があります。 

心理学者のセリグマンという人が発表した「学習性無力感」という状態なんですが、失敗を重ねると「どうせ自分にはできない」というネガティブの考え方を身に付けてしまうんですね。
 
こどもの目標設定において 気を付けて頂きたいのは、テキトーな目標を立てないこと。子どもたちに急に「目標を書いてみよう」というと、
「宿題をちゃんと毎日やる」とか「友達にやさしくする」とか「あいさつが出来るようになる」
こんな感じのことを書く子が非常に多いです。 
悪くない目標ですが、全然面白くないですね。

全然面白くないので、多くの子どもは 目標を立てたことすら忘れて、ただただ時間が過ぎていってしまいます。その中でなんとなく「未達感」だけを味わって「学習性無力感」が高くなっていくんです。

よく学校の先生がクラス全体に対して言っちゃう「何でもいいから書いてね」というアレは意味がないどころか実は最悪なんですね。子どもの成長にブレーキをかけてしまいます。
 
学校でこんな「クソ目標設定」を覚えてしまった子どもたちにとって、目標とは、まるで価値のないものへと変化してしまうのですね。 

幼少期の目標設定のポイントは、
1・大人(できればプロ)が一緒に
2・達成できる範囲で
3・本人が面白いと思える目標設定

少し大きくなってくると、適切な目標設定の方法は変化していきますし、そもそも一人ひとりの性格や「目標に目を輝かせるタイプか、目標をネガティブに捉えるタイプか」などによって設定方法は変わってきます。

「目標設定」って、うまくいった時に驚くほど子どもを成長させてくれるので、つい安易に手を出しがちなんですが、知識の無い方が使用すると成長を止めてしまう危険性もあるドラッグなんです笑

福岡キャンパスに通う女の子は、まだ3年生ですが、
「3年生のうちに、特別に小学校の算数を全部終わらせよう」
「家族に洗濯物の取り込みのお手伝いで貢献して、ありがとうを貯めよう
という大人と一緒に立てた張りのある高めの目標に面白味を感じてくれていて、実際 驚くほどのスピードで成長しています。
 
ご家庭でなにか目標設定をする場合は「おもしろく」「頑張れば必ず達成できる」を意識しながら、各分野で子供たちの目標設定を手伝ってあげてくださいね。


米倉のブログhttps://note.com/pebystyle/n/n833d069c4269