潔癖な子どもが非常に増えているように最近感じます。

 

潔癖とは、綺麗・汚いの潔癖でなく、

「完璧主義」みたいな表現が正しいかもしれません。

 

日常では、「失敗を怖がる」「怒られることを怖がる」という意識にかられるようです。

 

そのため、

「宿題を学校に忘れてくるとパニックになる。」

「間違っているのが怖くて発言ができない。」

「友達と意見が合わないと喧嘩になる。」

「自分の納得するまで没頭してしまい、他にやるべきことをおろそかにしてしまう。」

 

そんな子の特徴として、

「ごまかすために意味不明な言い訳をする。」

「嘘をついてしまう。」

「変なところで自分に自信がある。」

 

ということが見受けられます。

 

このようになってしまう主な原因として、

 

①何かしらの大きなショックによるトラウマがある。

②親も潔癖で子どもに自然とそうなるように接している。

 

 

社会に出ても仕事に潔癖な人がいます。

 

完璧にできるまで報告をしない。 → やり直しになるとモチベーションが下がるレベル。

単なるアドバイスを自分が否定されているように捉えてしまう。 → 「でも」と言い返す癖があり、人の話を聞かないで最後には不機嫌になってしまう。

クリエイティブな仕事が苦手。 → 指示された仕事は完璧にこなす。

一つの仕事に没頭しすぎて、他のメンバーに迷惑をかけてしまう。  

自分の機嫌の良し悪しで周りに気を使わせてしまっている。

 

 

社会人あるあるだと思いますが、

このような潔癖にならないためには、子どもと接するうえで大切にしなくてはいけいないポイントが2つあります。

 

①承認すること

 

子どもは学校と家庭というまだ小さな世界で生きています。

特に幼少期は家庭がその子の全てです。子どもがやることなすことに対して承認することが大切です。

やたらめったら叱る、正しい方法を教えすぎる、親が何でも手だしをする。

これをしてしまうと、「やりたい!やってみたい!」を抑えるようになり、ママに怒られないようを常に考えながら余計なことはしないようになります。

 

子どもは普通だったら怒られるような失敗をたくさんします。

それは当たり前のこと捉えて、まずは失敗を認める。(そんなこと考えてたんだね!またチャレンジすればいいと思うよ!)

 

例えば、

ご飯を食べているときに他の事に夢中になっていて、茶碗を倒してしまう。

 

よくあるシーンです。

 

すぐにでも「ほら!ちゃんと見てないからこうなるんだよ!しっかり食べなさい!」と怒るでしょう。

 

そこをグッと堪えて、

 

「ごはんも食べるのとおもちゃで遊ぶの一緒にやりたかったんだね!気持ちはわかるよ。でもお茶碗倒れてびっくりしたでしょ。ママもびっくりしたし、せっかく頑張って作ったごはんだから少し残念だな。ごはん食べてからおもちゃで遊ぶのはどうだろう?」

 

とこんなこといちいちやってられないよ!!

 

という声が聞こえてきそうですが、このひと手間が必ずその子の将来をよきものにします!

 

ちなみに、もちろん同じことを何回もやったら叱るのですが、

他に言い方がないか考えてみるのもお勧めします。

 

お母さんやお父さんから認められている、必要とされていると思ってもらうことが「承認」するということです。

 

 

②褒めるポイントをずらす

 

当スクールでもよくある事象だと、

 

初めてのスクールに体験レッスンに来ます。

レッスンを受けてみましたが途中から集中が切れてグズグズになってしまい全然やらなくなりママの側に行ってしまう。

 

この場合の褒めるポイントは何でしょうか?

 

レッスンがちゃんとできなかったから褒めるポイントはないのか?

 

いえいえ褒めるポイントはたくさんあります。

 

①初めての所に勇気を振り絞って来ることができた。

②初めて会う大人たちと恥ずかしいけどお話をすることができた。

③初めてのことに怖かったけどチャレンジできた。

 

こんな視点で見てみるとどうでしょうか?

 

もっとたくさん出てきますよね。

 

この体験レッスンの目的を「ちゃんとレッスンできる」ことを成功としているので、

ついつい「ちゃんとできなかったね。」と言ってしまいます。

 

ママもまだ習い事はうちの子には早かったかな。と思います。

 

しかしよく子どもを見ているとママの側で「やりたくない!」と言いながら、

目だけはしっかりとレッスンや他の子の動きをみていることが多くあります。

 

そんな子どものサインに気づき承認してあげることで、子どもの次のチャレンジに必ず繋がります。

 

「褒めるポイントをずらす」 というのは、

「褒めるポイントは必ずしも最終目的ではない」「褒めるポイントを発見する」ということだと思います。

 

 

そんなこと日々考えてられないよ!!

 

とまだまだそんな声が聞こえてきそうですが、、、、

 

ぜひ、親としてチャレンジしがいのあることだと思います。